前回の綱領の一部改定ではソ連論について、スターリン以後を社会主義とは無縁の抑圧型社会に変質したとした。
これは当然の事だが、同時にレーニン時代のソ連が果たした積極面も多いに強調された。しかし今回発表された日本共産党の八十年では、レーニン時代の積極面が大幅に削られた。
綱領改定でもレーニン時代の積極面が大幅に削られる事が予想される。また前回は第二次世界大戦でソ連が果たした評価もきちんと述べられている。しかし今回の改定でこの点は削除される事が予想される。これはあまりにひどいんじゃないか。
まずレーニン時代の積極面についてだが、まず今回の改定でも党創立の原点とも言うべきロシア十月革命の意義については当然強調されるべきだ。この意義を多少でも薄める事があれば党の存在そのものの自己否定のなる。またレーニン時代の積極面も削らずきちんと強調されるべきだ。
また八十年史では前回改定時にも評価された第二次世界大戦でソ連が果たした評価が削除された。今回の改定でも削除が予想されるが、ソ連がヒトラーの侵略を打ち破った事や、連合国への勝利の貢献したのは事実なのだから、きちん残されろべきだ。ソ連の対独戦勝記念日に党代表が出席した事の自己否定になる。
このように党の創立や歴史にもかかわる事を耳障りが悪いからと言って削除したり、削ったりしてはあまりにもひどい。
レーニン時代のソ連の積極面や、第二次世界大戦でソ連が果たした役割についてきちっと強調し残す事を希望する。