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筆坂氏の処遇をめぐってー再論

2003/7/13 AK生、50代、元大学関係者

 共産党によって発表された筆坂氏の「セクハラ」なるものについて、ここでいいかげんな調査にもとづいたものとか捏造かもしれないとか言うつもりはありません。具体的なことを知らされていないので何とも言えないわけです。ただ、世のセクハラ事件はえてして当事者はその時は「親密な関係」にあったことが多く、他人が介入する余地がないようなことがあります。その「関係」が破裂した時に事件化するわけです。ですから単純に加害者と被害者に分けられるような性犯罪とは違う側面をもつものです。そんなことは世間ではみんな分っていることでしょう。

 そもそも筆坂氏は国民の代表として国会に送られた人であるはずです。どのような理由があるにせよその国民が具体的なことを何も知らされないうちにその身が抹殺に等しい処遇を受けたことはとうてい容認できることではありません。

 わたしも間接的ではありますが筆坂氏を選んだ一人です。このような国会議員の身分にかかわる重大なことについては事実をあきらかにしてまず国民に信を問うべきではないでしょうか。そのことがよしんば共産党のイメージをそこねることになったとしても仕方がないことです。そのためにも何よりも筆坂氏自身が国民の前に姿をあらわさねばなりません。本人にとってはそうとうつらいことかもしれませんが。

 セクハラの被害者の人権を真っ先に考慮したという共産党のいいわけも一般論としては正論のようにみえますが、この際は人物が特定されなければそれですむことではないでしょうか。よくある学園のセクハラ事件とはあきらかに違います。その場合はできるだけ隠蔽し、当人をひそかに転勤させるということで解決させるのが常です。

 共産党は筆坂氏を国民の代表というより党の代表として国会に送り込んだだけの存在のようにみなしているのではないでしょうか。