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石原裕次郎キャンペーンーー日本テレビのもくろみ

2003/7/14 長壁 満子、40代、金融

 見え見えのご用達キャンペーンが連日。10代ギャルからジジ、ババまでを対象に、街宣活動である。先日は、5億を使い、石原氏の法要とかで、全国から集ってくるおばちゃんたちをクローズアップ。
 「イラク特措法が衆院可決で立派な野蛮国家になるとき」これらゆで蛙人は、国家のスタッフになりきって、ご満悦。
 前回の戦争も、「アベサダ」事件にうつつ抜かし、某少年の30人?殺害事件に頭をウバワれ、満州事変からのプロパガンダ侵略戦争が始まったといいます。
 今の平和な平和な、日本国家とおなじです。
 さて、「52%の認知度、すごいですね~~」ばかキャスター。先日テレビで知ったというもの、石原都知事の名・顔写真をヒントにするもの、さりげなく誘導していきます。
 公職にあるものが故人の弟をフルに活用して、選挙に当選した経緯からして、当然のことなのかとおもうが、それにしても、問われるべきは、われわれ有権者の民度の低さであろう。
 私個人は、石原裕次郎は、今までの宣伝から、もっとわかいころ事故死したのかとおもっていた。きけば、52歳というからびっくりしているのだが。当時、戦後の退廃期、暴力とセックスを描いた「太陽の季節」の若者を演じたことぐらいしかしらないが、内省的だった私は、この小説とも縁がなかった。
 私は、むしろ、年上の従姉妹からきいた、赤木圭一郎?という、若くして事故死した美形の青年に、永遠のアイドルを感じる。テレビ局が、大キャンペーンをはれば、彼こそ、カリスマ的存在になるだろう。
 あるいは、自爆したパレスチナ活動家の青年を主人公にして、それこそ、彼の生き様を連日、メディアがとりあげるなら、こんなゆで蛙軍団はうまれはしないだろう。
 国策がらみのテレビは、所詮、この程度の民度を利用して、いともたやすく、戦争国営メディアになりさがる。
 ついでに、日本テレビのなんと、サラ金コマーシャルの多いこと。裕次郎キャンペーンの合間に、「ババーンと」借りて海外旅行へさそいます。
 今や、銀行・金融界の腐れは、頂点にたっしている。知人のジャーナリストは、悪徳サラ金会社からその取材方法にイチャモンつけられ、億という賠償金で訴えられている。
 被害者側の実情は、200%詐欺被害者である。印鑑・署名の偽造から始まって、まるで、ヤクザバンクと化している。
 石原氏は、銀行つくりだとか、賭博上だとかおっしゃるが、今ある銀行、金融の実態をしっかりと、検証してほしい。税金儲けにのみうつつをぬかすのでなく、票目当てのみに策を練るのでなく、外面だけの「こころの東京革命」をいうのでなく、本当にどうしたら、都民が、国民が人間らしい生をまっとうできるのかを。そして、「共産党のいうことはきかない」などという子どもじみたセリフはやめていただきたい。かりにも、銀行・金融関連でももっとも真摯に問題提起・政策をねっているのは自民でも、公明でもない共産党である。石原氏の看板施策も、そのほとんどが、共産党あるいは、美濃部都政のまねっこでしょう。
 少年事件も然り。いまさら、驚くに値しないが、性懲りもなく同じ反応を繰り返すゆでがえる民衆である。
 「少年育成・・」「少子化・・」「男女共同参画・・」などなど、ご立派ななまえの役職の方々が、低レベルの、それこそ、真っ向から対立するような言動をくりかえすが、ここまで堕ちると、本当にわらうしかなくなってくる。
 最後に、この国民にして、一億のゆで蛙民度に、私はいいたい。法と民主主義国家の原則にかえっていただきたい。目の前の、阿修羅現象に流されるのでなく、我をうしなうのでなく、ものごとの根源に今一度たちかえってほしい。
 上っ面の奇麗事を並べ立て、人権と尊厳を冒し続ける国策政治を、やめてほしい。散々、他国の人殺しの無残を見せつけ、日本国家が率先してやらかしておいて、一少年の殺人事件に目の色をかえる。その少年の命と尊厳を脅かし、殺戮にはしらせる張本人は、国及び我々大人ではないのか。新聞の投書にもあったが、幼子が爆撃映像をみて、泣き出したり、情緒不安定になっているという。いい歳したオトナが、テレビの殺戮ゲームに怒りを忘れ、レイプ事件に「元気」を感じ、過去の亡霊にしがみつく、そんな世の中をつくっているあなたがた、根源はなんなのか。
 今、政策の中心をになっているのは、人道にてらせば、多かれ少なかれ、そうした犯罪者であろう。そして、犯罪者を支える、我々愚民であろう。少年事件をあれこれ言う資格がある人間など、今の世にはひとりもいない。
 被害者の家族はきのどくであるけれど、加害の少年にむけるのでなく、事件を増長させている本当の加害者にこそ、目をむけてほしい。
 今や、交通事故も通り魔も強盗も、またおどろおどろしい事件も、この世の矛盾の表出である。これら事件は、今後、もっともっと増えるであろう。少年法を弄繰り回し、石原氏のように、ますます厳しく取り締まりを加速させることで、それは比例していく。ブッシュと日本の対外政策と同じで、締め付ければ締め付けるほど、反転する。相手は、人間という生身の心をもったいきものなのだから。