筆坂、長崎問題に見られる「党員の不祥事」に対する党の対応は全く世間に受け入れられるものではなく、党に対する国民の信頼を失墜させるものです。私たちが内部告発したのも党員(グループ)が公共の財産ともいえる生協財産を私物化した「党員の不祥事」でした。
告発後すぐに生協執行部は2名を捏造した理由により懲戒解雇に、1名は解雇理由をこじつけることができず、解雇未遂のまま15ヶ月に及ぶ長期自宅待機処分を行いました。(1年後、不思議にもこの処分に連動して2名は除名、1名は除籍になりました。)
私たちは不安と怒りの中、この地域では最大の労働組合(もちろん党の影響下にある)の幹部に支援を訴えました。
「うちの労組は『あの3人は上級管理職だから労組としては関知しない』と支援してくれません。助けてください。」「お宅の労組もおかしいな。懲戒解雇は労働者にとって死刑宣告や。こんな無茶な処分を許すわけにはいかない。労組として支援するわ。」私たちは「やっぱり話してみるもんや。こんな風にして支援は広がっていくんだ!」安堵感に包まれました。しかし2~3日後「すまん。支援はできない」という返事がありました。
近隣の他生協労組の書記長にも電話しました。「一度話しを聞いてくれませんか」「僕が君らと会って話しをするなんて、そんなことできるわけないやろ」民主団体の幹部といわれる方も同じような対応でした。
どこからか「通達、おふれ」が回っていることを確信しました。通達を出す党も党ですが、なぜ共産党員たるものそんなに通達に忠実になれるのでしょうか。目の前の労働者(しかも同士~その当時は)が生活の糧を絶たれ、苦しんでいるのに、労働者を守る先頭に立つべき共産党員が、堂々と背を向けるとは・・・
自分の頭で考え、行動できないんでしょうか。
これが現在の民主?集中制の実態なんですね。