7月13日付けの赤旗日曜版に、あの(!)産経新聞が8日付で、共産党本部勤務員の「外部での飲酒禁止を明記」した内部文書があったと報道し、それについての問い合わせに対して中央委員会広報部の説明記事が掲載されていた。
私は産経新聞の記事を読んでいないので、日曜版から引用すると、1970年3月に「本部細胞委員会」が外部での飲酒禁止を「本部勤務の党員で構成する党細胞が自主的に決めたもの」で、就業規則的なものではないとのことである。
私にはさっぱりこの意味がわからない。普通の職場ならまだしも、共産党本部内の職場なら全員がまず党員であり、本部内の支部に所属していることは間違いない。そういう状況下では、いくら「自主的に決めた」ものであっても、職場内全党員つまり全職員を拘束することになるは明白ではないか。(報道後)「調べてみると」といった日曜版の文言からしても、あわてて文書を探し出した様子が目に見えるようである。要するに志位氏が発言したのと異なって、飲酒禁止を明記した文書は党本部内に存在していたのであり、志位氏はたまたまそれを知らなかった、というのが本当であろう。
疑問な点はまだある。この決定はもう効力を失ったのか、いまだ生きているのかについて日曜版は一切触れていない。党委員長さえ知らないのだから、現在はもう守られていないと仮定することもできるが、そうすると「当時帰宅途中の党員の飲酒先をつけねらう公安警察の動きが目立っていたからそれに対応するため」と日曜版でいう状況は、今はもう目立たなくなった(柔軟路線のおかげ?)ので必要がなくなったとでもいうのだろうか。いずれにしても党内文書の存在を外部のマスコミに教えられるなんて、これでよく志位氏は党の最高責任者が勤まるものである。つまらない言い訳はやめて、率直に事実を話してもらいたい。