「こわいわね~ 中学生だって・・この間も、公園のとこで、数人の中学生がたむろしているのよねえ~~」
「なにがこわいんですか。うちの子も、同じ中学生ですよ。わたしは、こうした事件がおこるような、風潮のほうが問題だとおもうのですが」
「確かに、ヘンな事件が多いとおもうけど。でも、いくらなんでも、4歳の子を裸にして、突き落とすなんて」
「でも、どうですか。本屋に行けば、裸のお姉さんがあふれてますよ。郵便受けには、お股を広げた写真が・・・ いつか、大通りの本屋で、{人妻00}とかいった性器露出のページがひろげてあったので、目をおおいたくなりましたよ。」
「えっ! そんな本がでてるんですか。そんな本うれるんですか。」
「小学生や中学生が通るところですよ。そうしたものを見て、多感な中学生や、子どもが、どうおもうのでしょうかね」
わたしは、いつもおもいます。現象面では、確かに、言葉を失うような、ショッキングな事件です。ですが、今回もまた、事件の真相がわからぬまえに、おどろおどろしい反応をしてみせたのは、どこのどなたでしょうか。青少年育成・・とか、警視庁・・とか、すくなくとも、大人で親でもあろうにんげんが、とんでもない言動をくりかえす。専門家のなかにも、やたらめったら、子どもの心を興味半分にとりあげてみせ、話題を提供する。
事件が深刻であればあるほど、ことさら、大げさに、孤立させ、猟奇的なものとして、マークし、少しの違いのなかから、際立たせ、理由付けに血眼になります。12年間いきてきた、子どもの人生、心、軌跡などより、上っ面の現象から、特異な面をさがしだし、自分たちとは異なるものと定義して、安心します。
一方、大学性の強姦事件が相次ぎ、こちらはなんとなく、風化する。その意味において、大人の大学生の罪のほうが、おどろおどろしいのではないか。なのに、「元気発言」まで飛び出す始末。
もしかしたら、こどもは、将来の戦争のシュミレーションをやったのかと、わたしなどは、おもいます。
子どもが健全に育つ環境を根こそぎ奪っておいて、かってなものです。子どもと子どもを囲む、周辺の人物をスケープゴートにしたてあげ、罰則強化と根絶を叫んで、よしとします。
なにやら、これって、辻元清美バッシングからブッシュの「テロ掃討」につうじるものがありそうですよ。
共産党も、今回の辻元清美の件、詐欺容疑だの共謀罪だの、4回も5回もくりかえさなくてもいいですし、「当然」などといったコメント〈女性国会議員)をだすべきではありませんよ。
ほんとうに、戦争構造がわかっていませんよね。法の網をすりぬけているだけのことで、いつ、矛先がまわってくるか・・過去の共産党の一部の人がやった事件も、捏造も、今後、どんどん、赤狩りにつかわれますよ。たぶん。
このようなとき、わたしは、反権力側の立場で、連帯するべきだとおもいます。ひとつ、ひとつ、検証していけば、バランス感覚を働かせれば、こんなダブルスタンダード、ゆるせないはずですよ。
コイズミの政治献金、倒産会社からのそれ、銀行からのそれ、保険会社からのそれ、これらと比較して、どうなのでしょうか。
サラ金CMひとつとっても、わたしは、その理念からいったら、とんでもない、やらせだとおもいます。「腎臓を売れ」だの、「ババーン」と金を借りるようにしむけながら、計画てきにーーふざけるのも、いい加減にしてほしい。
罪は罪、罰は罰です。公正な感覚で司法は、機能してほしいものです。司法に関わるかたたちは、ことさら、謙虚にお願いします。
こどもたちの命を授けていただこうと、考えている連中に、がたがたいってもらいたくないです。
この件に関して、まちねずみさんと、曙光のきざしさんに、共感しました。
自分もまた、被害者にも加害者にもなりうるのだという感覚、人間の弱さも強さも、理解できる感性をもっていたいとおもいます。
私のこどもを例にだせば、動物をかわいがり、猫をいじめる人間には、激しく怒りをもちます。戦争で手足をなくしたり、殺される子どもたちに、心を寄せる余り、ブッシュやブレアが大嫌いです。ケーリー博士が殺されたことも、強い衝撃をうけています。
こうした正義感が、なにかのきっかけで・・とかんがえることも、なきにしもあらずです。親の私は、世界の矛盾を、どう、その整合性をつきつけていくかに悩みます。