新聞の記事の写真(中国新聞)には、背中で持ち上げられて宙吊りになっているピンクのスカートと、強行派のものでないかと思われる指のVサインが写っている。イラク特措法成立。この瞬間から自衛隊員の生命がアメリカとの取引の担保に具され、国内においては見せしめ的、生け贄的活用物として差し出された事になる。
イラク法案を強行した議員の皆さん、あなた方の主張するイラクの支援に大義があるなら、息子を始め親類縁者を説得し編隊を組んで1000人の自衛隊員とともに行かせては如何ですか!固唾をのんで、無事に帰って来るのを自衛隊員のご家族と共に待ち望まれては如何ですか!小泉さん、あなたが行ってしまっては、今後の事態の推移に責任をとる人がいなくなりますから、あなたは残って万が一(?)のご遺族のための補償を段取りしてください。靖国参拝で安く済ませようとしてもご家族は喜ばれないでしょう。老後の不安はお参り如きで緩和されません。共産党の善意の皆さん、犠牲者が生まれ国内世論がどう変化するかについて楽観的な表現は慎んでください。イラク攻撃に反戦を表明していたアメリカの人たちが近所に戦死者が出た途端、言葉を発し辛くなったということを聞きました。誰だったら死んでもよい、という事は無いのだと私は思う故に「無辜の民が・・」という言い方の連発にも抵抗を覚えます。(これは一般新聞をはじめ巷の会話でも感じる事)イラクの人々の現在に想像力をはたらかせ、現地で支援にあたっている民間の日本人が肌で感じている「自衛隊は来ないほうがいい」という言葉を重く受け止めるとともに、自衛隊員の方々の思いへの洞察も欠かせません。戦地に行く以前に私達は自殺というかたちで殺されつつあります。自衛隊内での自殺者の多さはまだ一般には知られていないのでしょうか。