過日のテレビ朝日のサンデ-プロジェクトで、志位委員長の御説を聞かせてもらった。
その中で、一つ「対中」政策がひかかった。委員長曰く「中国やベトナムは市場経済の発達を通じて、展望を切り開きつつある」概ねこのような内容だったと記憶する。
そのベ-スには、不破訪中団の活動とその後の「ベタ誉め」があることは明瞭。建設的批判めいたことは封印されている。あれだけ長期に渡って、論争してきた歴史は跡形もなく消えてしまっている感をぬぐえない。
過去の論争を踏まえて、何故、何時評価を変えたのか、ロジカルに説明をしてもらいたいものだ。さもないと、共産党の対外政策を支持してきた支持者に対して、説明責任を果していないし、支持者に対して背信的でもある。
特に、①現在の改革開放政策が結果、貧富の差の拡大は、極限まで拡大し、新たな被抑圧階級が産まれている。各地で暴動が起こっている。
②法輪功等への弾圧、脱北者狩り人権軽視
③党・官僚の汚職、腐敗も極限に達していること。日本の比ではない物凄さ。
今は何でもありの状態(暴力、窃盗、強盗、売春、人身売買)で治安も最悪。
④国土破壊、環境汚染がひどいこと。
⑤チベット等への侵略・弾圧が続いている。
志位発言は、これ等について不問にしているといわざるを得ない。ベタ誉め、不問からは長期の「友好=友人関係」は産まれない。「苦言を呈する」という言葉は共産党に無いのか?
官僚の汚職、腐敗は中国土壌の伝統、又、貧富の差の拡大も同様。歴史は繰り返すというが、現在の状態が限度を超えると、新たな革命(易姓革命)が起きる。又、過去起きてきた。今この流れの中にあると考えざるを得ない。貧しい抑圧された人々にとって、歴代皇帝も共産等の特権階級も同じである。
共産党指導部は、ノ-天気なのか?逃げているのか? 好き嫌いだけなのか(とにかくアメリカは理屈抜きに嫌いなよう、共産党・労働党を名乗ればOK)襟を正して一度納得いく説明をしてもらいたい。