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要するに、何一つわかっていないのが筆坂氏問題だ

2003/7/10 しんぶん白旗、30代、団体職員

不思議だ。
なぜ共産党の一部の友人は、
筆坂さんがセクハラ行為に及んだとする党見解を
「真実」と受け止めてしまうのか。
彼らは、党見解が事実であると信ずるに足るウラを
取ったのだろうか。
刑事事件に関する警察発表に接すると
「鵜呑みにできない。疑ってかかるべきだ」と
眼光鋭く語るのに
当の共産党幹部の発表に対しては
もはや我を失って信じ込んでいるように見える。

党員の友人が先日、筆坂氏問題について私に言った。
「党の対応は適切だったと思う」
そこで私は、どこがどう適切だったか、尋ねた。

彼の指摘は次の通りだ。
(1)党は、筆坂氏のセクハラ行為に毅然たる措置を取った
(2)不必要な情景描写を慎み、被害女性の人権を守った
(3)だから、党対応は評価できる

うーん。私は唸ってしまう。
この人と、根源的なところで考え方が違うのだ。

友人は「党見解は真実だ」と信じ込んでいる。
これに対し、
私は「党見解が真実かどうかわからない」という立場だ。

私の認識は次の通りだ
(1)党が見解を出したのは事実。赤旗で見た。
(2)筆坂氏が処分されたのも事実。七中総で決まった。
(3)でも、筆坂氏がセクハラ行為をしたかどうかは知らない
(4)つまり、冤罪の可能性を否定できない
(5)要するに、何一つ明らかになっていない

というわけで、
論議の前提となる「セクハラ行為」自体を
事実認定していない私にとって、
筆坂氏の“量刑”をめぐる議論も
再発防止策をめぐる議論も
正直、虚しく聞こえるのである。

AK生さんの「筆坂氏が被害者の可能性も」(7月8日) 
秋一風さんの「セクハラについて」(7月9日)
を読んで、大変励みになった。
この問題、風化させてはいけないと思っている。