青年Y君、おそらく貴方は私の弟と同い年位でしょうね。学校の生活の中で、自治会活動に奮闘されたことお察しします。本当に充実した日々だったでしょう。
あと「看護婦」の名称で呼んで下さったこと、本当にありがとう。私はあの「師」の入った名称が寒気がする位に嫌いなのです。
大切なのは実践です。名称ではありません。レーニンだって「政党の判断基準は名称ではない。行動である」と言っているではありませんか。
Y君、貴方は「学生運動の為に進学」されたのですか。そうであるならば、根本的に貴方の考えは大間違いです。貴方はおそらく「科学的」社会主義の文献を読まれたでしょう。少なくとも、レーニンの言葉に「青年の任務は学ぶこと」と書いてあるのはご存知でしょうね。レーニンがあれ程の活動が出来たのは、何よりも学ぶことに貪欲だったのです。そして、日本共産党の偉大な創設者の一人である徳田球一さんも真剣に学ばれて弁護士になったのです。
ところがどうですか、代々木の幹部らは学業ほったらかしで学生運動ばかり。今の志井委員長は「学生時代には活動ばかりで、学業はアリバイ程度」と平気で週刊誌に書いている体たらくなのです。
Y君、貴方は本当に学業に精進されたのですか。それをホッタラかして学生運動では、多くの学生が総スカンなのは当然ですよ。
「何やってるんだ、このアホは」でしょう。
学校でのビラの掲示、演説は、本当に学校で許可を正式にとった上で行うならばいいでしょう。しかし、自分らの勝手な判断で行うのはいけませんよ。何故ならば、施設の管理権は学校にあるではありませんか。私の考えが間違っていますか。私だって、マンギョン峰号の入港のとき、在日朝鮮人同胞を守るため、「救う会」をはじめとするネオナチスト集団と対決しましたが、そのデモ自体、全て許可を取って行ったのですよ。
それでも「憲法には集会の自由があるではないか」というのならば、私が病院の中で演説しても構わないのですか。そういえば、入院中の共産党専従が患者さんにビラ配りしていましたが、そんなことは許されません。裁判の判例でも「学内での無許可の集会を禁止するのは合憲」との判例がありますよ。
今でも思い出すのは、私が脳外科病棟のときのことです。この患者さんは私の弟と同い年でしょう。だから、貴方とも同年齢でしょうね。その方は脳腫瘍で入院していました。高校生でサッカー好きな快活な方でした。多くの友人からの色紙や折鶴、写真が病室に飾ってありましたね。今でも思い出すのが、英語の辞典や古文の辞典を読みながら学習していたのです。六法全書を貪るように読み、「法学部で法学を学びたい」と言っていました。さらに「退院したらば存分に勉強したい。徹夜勉強をしたい」と言っていました。
でも、その子は亡くなったのです。18歳で亡くなったのですよ。在日朝鮮人の子だったけど、平均的日本人以上に学ぶことに貪欲だったのですよ。
だから、私は「救う会」をはじめとするネオナチ集団がゆるせないのです。それ以上に学業放棄で共産党活動ばっかりする共産党系学生自治会がゆるせないのです。
そして罵声をあびせる「救う会」をはじめとするネオナチ集団には憎悪がこみ上げてきます。私はこの在日朝鮮人同胞の子の話を共産党の学生運動活動家の方々に聞かせたいです。
随分と辛らつな内容でしょう。君にとっては期待に外れるような内容かもしれませんね。でも、これが私が言いたいことです。
生涯を「社会の変革と進歩のため、平和と民主主義の為に闘う」決意がおありでしたらば、是非とも共産党の専従になられてください。
これから日増しに暑くなりますが、お体には十分お気をつけてください。
多いに考え、多いに行動し、充実した青春を過ごしてください。