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匿名希望の准看護婦さんと青年Yさんへ

2003/7/13 ふみ、40代、個人事業主

 学生運動の問題は、青年Yさんに同情しております。私も、高校生の頃、民青同盟や共産党に入り、ある地方都市で7年間の大学生活を過ごし、学生運動ばかりをしてきました。大学生協の設立運動や1000名以上の学生を集めた学生大会を成功させ、大学祭を盛り上げるなど、本当に頑張りました。
だが、4年目に不当な党からの除名処分を受け、心身症になり、2年間大学にいけなくなり、7年目に大学に復帰して卒業しました。

 匿名希望の准看護婦さんは、以下のようにおっしゃっておりますね。

私は「学生運動」なるものには全く関わらなかった。なぜならば、完全に「共産党の運動」なのだ。その主張も「学内での集会をみとめよ」「学内での演説を認めよ」などの的外れな内容なのだ。私は民青同盟員だった。一日間の同盟員だった。何故ならば、加盟費を払ったのに、全く連絡無しなのである。この当時は「湾岸戦争に反対」が活動のメインだった。

 貴方が学生運動で頑張ってきた当事者として批判するならわかりますが、学生運動のおかれた客観的現実がわからないにもかかわらず、何がわかるというのでしょうか。これは、これまで学生運動を一生懸命してきた多くの方々を誹謗中傷であるとしか思えません。

 青年Yさんは、言います。

私、元学生自治会の役員であり、学生運動をやっていました。つい2、3年前のことです。一万人の学生の中でたった数人。右も左も分からない所から自分なりに必死で頑張ってきました。私は党員であり、民青同盟員でありますが、より広範な学生に参加して欲しかったので、できる限りそういったのは表に出さずに、誰でも参加できる活動として訴えてきました。不器用に突っ走って行きました。多くの学生と触れる機会があり、一時は多く集まりましたが、最後は一人になりました。卒業の直前、最後に手伝い、励ましてくれたのは同じ部活のメンバーでした。彼等は自治会が何であるかほとんど知らないし、政治は嫌いだとも言っていました。私の卒業とともにに自治会は休眠、事実上崩壊しました。

 私は、青年Yさんの気持ちは、非常にわかります。青年Yさんも、多くの学生運動の活動かも、私も、共産党員として真面目にやらなければならない事を自覚して、何もわからない不器用ものが、恋も、サークル活動も、友人との楽しい日々も、学業も投げ捨てて、本当に頑張ったと思います。だが、人生の先輩である党は、その現実をわかっていたにもかかわらず、目をつぶっておりました。

 匿名希望の准看護婦さんは、続いてこう述べておりますね。

Y君、貴方は「学生運動の為に進学」されたのですか。そうであるならば、根本的に貴方の考えは大間違いです。貴方はおそらく「科学的」社会主義の文献を読まれたでしょう。少なくとも、レーニンの言葉に「青年の任務は学ぶこと」と書いてあるのはご存知でしょうね。レーニンがあれ程の活動が出来たのは、何よりも学ぶことに貪欲だったのです。そして、日本共産党の偉大な創設者の一人である徳田球一さんも真剣に学ばれて弁護士になったのです。

 また、以下のようにいってますね。

学校でのビラの掲示、演説は、本当に学校で許可を正式にとった上で行うならばいいでしょう。しかし、自分らの勝手な判断で行うのはいけませんよ。何故ならば、施設の管理権は学校にあるではありませんか。私の考えが間違っていますか。

 憲法で保障された表現の自由より、憲法違反の学校当局のキマリが優先されるのですか。労働基準法より、サービス残業をさせている資本家が提示の方が優先されるのですか。

 ちょっと、共産党の文献を読んだからといって、それを引用したつもりで何がわかるというのでしょうか。匿名希望の准看護婦さんや、処世術が美味い共産党員は、ほとんど活動していないくせに、党指導部は、まるで活動を一生懸命してきたかのように思わせ、生協や民医連に就職して、楽な人生を歩んでいるのです。

 こうも言ってますね。

今でも思い出すのは、私が脳外科病棟のときのことです。・・・・でも、その子は亡くなったのです。18歳で亡くなったのですよ。・・・在日朝鮮人の子だったけど、平均的日本人以上に学ぶことに貪欲だったのですよ。・・・・私はこの在日朝鮮人同胞の子の話を共産党の学生運動活動家の方々に聞かせたいです。

 青年Yさんも、高校時代は頑張って勉強したとおもいますよ。だから、大学に入学できたのです。青年Yさんは、フリーターですね。あきらかに、反共攻撃の対象者としてマークされてきたのでしょう。そうです。学生運動なんかしなかったら、一流企業に就職出来て、楽しい人生を歩んでいたでしょう。

 大学というのは、これからの人生の歩む方向を探す大切な場です。でも、医者や看護婦、保母、教育、建築、デザインという分野に学ぶ皆さんは、すでに高校生の頃に進路をきめている方々です。私もそのどれかの職業を選び大学に入学し、サラリーマンの後、現在は、その分野の個人事業主ですが・・・ほとんどの学生は、これから人生を決めるために試行錯誤しているのです。

 准看護婦さんは、30歳にもなってもまだ看護資格も取れないのですか。忙しいなんていいわけですよ。私も月曜の朝までに納品の仕事で頑張っています。どうせ、民医連の病院で民間よりいい労働条件で働いているのでしょう。学生を批判する前に、看護婦の勉強をして下さい。党の文献もね!

 社会にもまれて、あの頃学生運動の活動家だった皆さん、今年月をへて、この問題を思い出して下さい。貴方の声を集めて、今、学生運動活動家に訴えましょう。
 何をすべきなのか・・・