昼間、うとうとしていたら、「こんにちわ~ 日本共産党です。」と、やたらエコーのきいたアナウンス。曇り空を突くアナウンスに、耳をそばだてる。
「・・・秋の総選挙には、是非とも、国民の立場で・・・北朝鮮の・・・」ざんねんながら、このフレーズのみしかきよみとれなかった。
数分のことだったが、やはり、イラクのイの字もでず、イラク新法なんてどこ吹く風か? まさに、金太郎飴のごとく、上からのお達しを念仏のごとく唱えて近辺を一周り。
北朝鮮問題も、今まで、共産党関係から肉声ひとつきこえてこなかったことからして、上記2行の文言がなにをいっているかは、推して知るべし。
改めて、新聞をよむ。
昨夕の朝日新聞、一面には、「北朝鮮核再処理に確証」と、スペース大きく割いて掲載。「米TY報道 米、放射性ガス検出 プルトニウム生産か」「米さらに強硬論」と見出しを並べて、米国の垂れ流し報道に拍車をかけます。
続いて、本文は「米政府が再処理に神経をとがらせるのは、北朝鮮がプルトニウムを量産することで、弾道ミサイルと同様に核が「ならず者国家」やテロリストの手に落ちることを恐れているからだ。
北朝鮮がすでに再処理をしていたことは、日本にとって深刻な脅威となる。国際包囲網の構築をめぐっては、韓国などでなお、慎重論が根強いなか今回の再処理情報は、米国にとって追い風になるとの見かたもできる。
そして、今日の朝刊社説、「挑発をやめ、協議に戻れ」である。「ただちに軍事的な危機に結びつくとは考えにくいが、国連安保理での非難声明の採択や軽水炉提供事業の中止などからさらに一歩を進め、経済制裁への流れを加速させようとするだろう」と書く。
変わって、赤旗「北朝鮮核 米が再処理確認」日本共産党はきびしく批判と、き然と書きます〈笑い)。
7面、北朝鮮「核」問題 適切な対話通じ解決
核抑止力こだわる北朝鮮ーー周辺諸国の懸念深まるーーには、北朝鮮は、米国の先制攻撃戦略が自国の安全保障を脅かしている、として核開発の再開と続行を正当化しようとしています。しかし、「抑止力」を口実に核兵器開発に進むことは、かえって軍事攻撃の口実を与える危険な「瀬戸際外交」だと言わざるをえません。--と、これまた、常套文句で、共産マニュアルどおりにしめくくります。
戦争へ戦争へと、猫も杓子もなびくのって、ほんとうなんですね。ごくごく少数の戦争体験者が、あちこあちで、声をあげていますが、ほとんどの国民は、すでにゆであがっているのでしょうか。熱いのを通りこして、脳をやられているのかも。
むしかえしますが、一昨年の9・11~も、こんな状況でしたよ。米国の脅威をテロの脅威にすりかえ、世界各国にそのウイルスを蔓延させ、金と力・暴力で、アフガン攻撃を説得・凶行しました。日本も、賛同、この間違いを検証することもなく、またまた、イラク攻撃、そして、北朝鮮攻撃です。
赤旗には、さすがに、圧力という文字は消え、「適切な対話通じ解決」という言葉が見出しにでてきましたが、一体、対話と呼べるものを、一回でも、やったのでしょうか。日米は。北朝鮮が、拉致を認めようが、過去の補償を一切求めない屈辱も甘んじて国交回復をといってこようが、また、イラクのようになりたくないと「不可侵条約を」と、懇願しようが、一切無視。国連安保理での非難声明、経済制裁、罵詈雑言、国民の命綱に等しい貨物船の入港阻止などなど、いったい、この国は、自分たちを何様だとおもっているのでしょうか。
そして、なによりも、日本が、まず、平壌宣言を破ったことから、この一連のごたごたは起こっているということです。未曾有のプロパガンダ報道とともに、最低限の約束ごとさえも、守れない日本が、米国が、北朝鮮の核云々をいえますか。
約束は約束なのです。北朝鮮は、10日間ということで、拉致帰国者を日本によこしたのです。政府間の取り決めはとりきめだから、こういう表現になりますが、本人だって、そのつもりでこどもを夫をおいてきたのでしょう。
それが、きてみると、日本政府のコントロール下におかれ、まるで、操り人形です。みなさんも、みごとなほど、順応されていきますし、これをみていて、わたしは、北朝鮮の独裁ぶりも、うかがいしることができたのですが。
私は、最初から、相手の身になって考えましょう、といってきました。自己中からは、解決はみえません。感情のとりこになっていては、冷静な判断はできません。
そして、うんざりするほど繰り返しますが、米国のプロパガンダは、着々と、ネオコン理論を土台により強力にできあがりつつあるということです。
せいぜい、船橋市ほどの力しかない(辛さん言及)北の脅威を煽り立てて、無量大数の核を貯蔵し、なおも、無類の残虐性と狂気を併せ持ったネオコンとその国家に追随するしか脳のない奴隷根性の日本人ゆで蛙は、即刻、自爆してください。
最後に、日米のやっていることは、
① 北朝鮮いじめです。追い詰めて追い詰めて、その先は? 具体的な勝算はあるのですか?
② いざというとき、米国が北朝鮮をピンポイント攻撃してくれるとして、今まで、命中誤爆ばかりしてきたことから考えて、拉致帰国者の家族は、どうなるとおもいますか? 居場所のわからない拉致者は?
そのとき、隣国の日本への影響は?
つまり、北朝鮮こそ、核を抑止力として、外交政策にしているのです。米国のような、狂気に対抗する、今となっては、唯一の抵抗手段です。
何故、こんなことが、日本のみなさんは、わからないのでしょうか。
そして、何人かの方が、金正日をのみ、悪くいうことによって、将来起こる不安と贖罪?の免罪符にしたがっているようですが、いい加減、やめてください。金が優れた指導者だなんて、更々おもいませんが、金政権を罵詈雑言しても、なんの解決にもならないということです。検証して、対策を練るとか、対応を考えるというのでもない、単なる、付和雷同、プロパガンダ症候群を地で言ってるに過ぎません。
足下に火がついている状態の現在、あまりにも、多くのかたは、ノウテンキです。平和ボケもいいとこです。
共産党も、いよいよ、限界がみえてきました。この際、政党は、おいといて、政党、組織にとらわれず、よりましな個人、個人にはたらきかけて、覚醒している人たちと真の草の根の闘いをしていきましょう。
さざ波に集うひとたちは、おおかた、思考力は健全な方が多いような気がします。足りないのは、危機感です。「同時進行形」感覚です。過去の闘いでは、戦争を阻止できなかったわけです。誰一人、戦争を抑止できたひとはいません。ということは、すべてのひとが、謙虚に今の戦況を、みつめること。過去の教訓から、鋭く問いかけていくことしかありません。
教材はいくらでもあります。
核開発を真っ先にしたのは、米国です。続いて、イギリス、ロシアです。大国の歩みをみていけば、戦争の本質など、容易にみとおせます。日本人は、名誉白人といった、奴隷の勲章を即刻撤回し、アジアの誇りある民として、平和憲法を今こそ、高く高くかかげましょう。ネオコンにとっては平和憲法こそが、唯一最大の脅威です。
最後に、9・11もそうでしたが、いままでの「どんなならず者」も、大量破壊兵器も、核も、一度として使っていません。せいぜい、一本のナイフです。からだに巻きつけた手製爆弾です。
大量破壊兵器がテロ国家のならず者にわたり、人類と地球の滅亡をうながしている代表は、米国です。