中国への返還6周年に当たる7月1日に、香港で香港政府が目論む反体制活動を規制する法律制定に反対する数十万人規模のデモが開催されました。
中国政府の意図を香港にそのまま持ち込むといういわば香港版「治安維持法」とも言えるこの法律に、多くの市民が「言論・報道の危機」を感じて、主催者の予想を大幅に上回る参加をしたといわれています。
ところが、「自由と民主主義」を標榜するわが日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」はどう報じたのでしょうか。
翌、7月2日付の7面の【国際】欄では、なんと末端にわずか18行だけの完全な「ベタ記事」扱い。もちろん写真はありません。
数万人規模ではなく、主催者発表とは言え40万人参加の大規模なデモをこんな扱いに終わらせるとは..。ましてや共産党が日頃から声高に(もちろん、自分自身もですが)叫ぶ「言論・思想の自由」を求める一般市民の意思表示に対してだというのに。
これがいわゆる「西側」の国で行われたら、おそらく大々的に取り扱ったのではないでしょうか。デモの対象が関係を正常化した中国共産党の政府だからこんな「粗末な」扱いにしたのでしょうが、北朝鮮・金政権への政策転換、国労の「四党合意」受入れ、「日の丸君が代法制」容認、今回の「綱領改定」、筆坂氏セクハラ事件の慇懃無礼な対応に引き続き、今回の報道で日本共産党がますます自分から離れて行くことを実感させられました。