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載せてはいけなかった、記事

2003/7/5 新谷、40代

 7月3日に、鉄ちゃんが「香港の数十万人デモをベタ記事扱いの『しんぶん赤旗』に呆然」と書いていました。私も、香港のゼモに関する記事は、もっと大きく取り上げ、きちんと報道するべきだと思います。
 逆に、報道しないで、黙殺するか、ベタ記事扱いにした方がいいという記事が、6月27日(金)の「しんぶん赤旗」に載ったのです。
 それは、川崎協同事件公判に関する記事でした。見出しは「筋弛緩剤投与は主治医指示」「家族は了解していたとも考えられる」「看護士が証言」というもので、記事の扱いは、社会面7段。そのうち、3段は4行、4段は12行で、ちょっとした大きさの記事です。
 ここで、問題なのは、「家族は了解していたと考えられる」という見出しで報じられた、記事の内容です。これは、裁判における、看護士の次の様な証言を基にしています。
 「また看護士は、男性が抜管後、呼吸困難で苦しみ始める前に家族が泣き出したことなどをのべ『家族は男性が死亡することを了解していたとも考えられる』とも証言しました。
 公判では、別の看護士の法廷外での尋問調書も読み上げられ、『抜管についての家族の質問はなかったが、納得している感じだった。(いま思うと)家族は患者が亡くなることを分かっていたと思う』と話していることも分かりました。」
(6月27日付)
 これらの看護士の証言は、あくまでも看護士の主観的な推測です。家族が、筋弛緩剤の投与を了解していたという客観的な証拠は有りません。筋弛緩剤投与に同意するという、同意書も、家族は、おそらく出してはいないでしょう。  患者が苦しめ前に、家族が泣き出したのが、どうして患者が死ぬのを了解したという事になるのでしょうか?ベッドに横たわっている患者を見たら、誰だって自然に泣けてくるでしょう。
 もしも、筋弛緩剤を使用するのを、家族が了解していた、と主張するならば、看護士は、家族の同意書など、客観的な証拠を出すべきです。そうでなければ、患者の家族を二重に傷つけるものです。
 そして、「しんぶん赤旗」は、亡くなった患者の家族を、さらに傷つけるような記事を、載せるべきでは無かったのです。どうしても、公判についての記事を載せるのならば、この部分はカットした上で、ベタ記事扱いにするべきだったのです。
 もしも、この記事の、この部分が正しいというのであれば、編集部は、客観的な証拠を出すべきです。
 以上、長々と、私の考えを述べてきましたが、鉄ちゃんや、他の方々の考えはどうでしょうか?