日本共産党は、筆坂氏のセクハラ問題に関して「自宅以外での飲酒禁止」の内部通達を徹底させると発表した。
この処置は、多くの方が指摘しているとおり、問題をすり替えている気がしてならない。
即ち、禁止すべきは「飲酒」でなくて「セクハラ」のはずである。
セクハラの背景に飲酒があったとしても、飲酒まで禁止してしまうのは本末転倒である。
酒席において、人々は肝胆相照らして意気投合して親密度が増したり、男女が互いの思いをうち明けることも多く、酒席は社会生活における潤滑剤のような効用がある。
この度の飲酒禁止処置は酒席の効能を無視し、事件の再発防止のみを狙いとした極めて「官僚的な処置」としか思えない。
それと忘れてならないのは、自宅以外で酒類を提供することを生業としている多くの人のことである。
そのような方は、恐らく日本共産党党員数より遙かに多いはずであるが、彼らは日本共産党や共産主義に対して激しい怒りと危機感を抱いたはずである。
従って今回の処置は、他党からは攻撃の対象とされるし、マスコミからは揶揄されているように、今後の党活動や選挙にマイナスとなることは明白である。