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今こそ書を捨て街に出よう!

2003/8/24 寄らば大樹の陰、50代、苦闘するフリーター

 私はNHKの「ER・緊急救命室」が好きだ。
 一時期石原慎太郎が「東京にもERが必要だ」と息巻いたことがあったが、あのドラマの真迫性とスピード感は、私自身の何かあればじっとしておれない気短さとマッチしている様で何時も見るようにしている。
 そしてワクワクしながら感じるのは、ドラマといえ、何かと言われるアメリカの医療システムの先進性であり人的、設備的充実ぶりである。
 以前、闘病の関係もあって近辺の総合病院を10院ばかり訪問し、リストを作成したことがあったが、「ER」に匹敵する態勢を持つ病院にはお目にかかれなかった。
 そしてもっと気にいっているのは、ドクター達スタッフの緊迫感のなかでの極めて人間臭い、そして何でもありの徹底したヒューマニテイぶりが描かれている事だ、運ばれてくる死に直面した患者に対し自らの力のたけを投入する彼等、そこには些かの妥協もない。しかしそれを背後で支えているのは多少のしがらみもあるが、全てを可能にしてしまう「職場の主人公は俺だ」という徹底した自己解放性であり、感性である。
 「ER」にはこの国の労働現場では殆ど味わえない魅力があるように思えてならないのだ。
 さてこんな事ほざいている(ママ)と「匿名希望の准看護婦」さんには「テレビドラマを評価して何になる」と怒鳴られてしまいそうだがすべからくどの職業でも、機関紙誌でも、闘いの現場でも人を惹きつけて放さない魅力がなくてはならないと思う。
 今「日本共産党」や「赤旗」にその魅力が少しでもあるだろうか、その報道に、読み手の心に真に訴え共感を呼ぶものがあるのだろうか、又そうあろうと努力しているだろうか?
 党員や支持者が、組合的動員や「押し付けられた義務」ではなく「自主的に参加してしまう」魅力あふれる呼びかけや方針がなされているだろうか? 大衆の獲得は「大衆の蔑視でも,大衆への埋没」でも決して得られない。
 厳しい情勢の中で重要なのは現場第一主義である、明確な方針の確立と情宣、闘いの現場への圧倒的動員があれば勝利の展望は自ずと開かれる。
 敵にとって、たった一人の味方でも闘いの場が複数あり行けば行くだけ私達の勢力は数倍に見える、そして現場で敵の矛盾はより明らかとなる。