タイトルにあるとおり、私は政党の存在意義は「政権をとること」ではないと思います。
むしろ「政権をとること」を存在意義としてしまったら、その政党は醜く歪められていくのではないかと、危惧を覚えます。
少なくとも日本の政治では、公約というものがあまりにも軽んじられている傾向があると思います。
「選挙で勝つこと」や「政権をとること」に固執して、政策や公約がそっちのけになってしまうのではないか、という不安があります。
私が思う、政党の存在意義とは「政治と国民の繋ぎ役」ということです。
それは政治家のそれと全く同じです。
政党という組織には組織力というパワーが、無所属の個人議員にはスピーディに動ける小回りの良さが、それぞれ長所短所としてあるだけで、根本的な存在意義は変わらないと思います。
パイプとして太いか細いか、その違いだと思います。
政党や政治家は、自身の政策をはっきり示すこと、公約を破らないことを、根本的な使命とするべきだと思います。
基本的に、選挙での勝敗の責任は、私は政党が負うべきものではないと考えています。
道を指し示して、それで選ばれなかったとしても、それは政党の責任ではないと思います。
それは「選挙戦を努力するな」ということではなく、「政策を指し示し、選ばれたからには実行する」のが根本的使命だということを、忘れて欲しくないのです。
対して有権者の姿勢は、どうあるべきでしょうか。
私は「政党あるいは政治家を国会(議会)に届ける」のではなく、「政策を国会(議会)に届ける」と考えるべきだ、と思います。
さざ波通信でしばしば「野党間で選挙協力すべき」との投稿がありますが、私は賛成できないものを感じます。
なぜかと言えば「これだけA党と政策が共通してるんだから協力するべき」という主張ではないからです。
政策というものが全くといっていいほど議論されず、「野党同士で相討ちしてどうする」という趣旨が目立ちます。
「どういう政策を議会に届けるのか?」という視点を持った上で、それで協力するというのなら、私は賛成できるのですが…