ゲコゲコ、ゲロゲコ。今日は、大事な大事な、村あげての話し合い。
A村から選ばれた、蛙議員、ざっと10人。背後には、ざっと20人の文部がえるが鎮座する。
最近の教育の荒廃を憂えるエライ方々の集い。
最初にきりだしたのは、校長センセのOBとかで、「最近、少年の犯罪事件等、目にあまるものがありまする。これひとえに、戦後の自由だ、民主主義だと好き勝手な風潮がもたらしたもので、遺憾です。責任・忠孝・秩序といったものが廃れてしまったことは、じつになげかわしく・・昔の旧き良き教育をここらへんで、取り戻さねばとおもうものであります。よって、{教育の日}なるものを請願します」と黒がえる。
「いかにもいかにも・・・、最近の親は、子どものしつけもなっておらず、本人が本人なのであるから、親子とも教育が必要とかんがえる。ここは、A村が中心となって、{心の教育革命}を早急にやっていくことが肝要であります。どうでしょうか。教育の日に、地域と一体になって、こどもの教育をかんがえるというのは。」学ランに鉢巻のオジンがえるが、後押しをする。
「あのう、教育というよりも、子供のことを考えるなら、こどもの日でしょう。それなら、すでにこどもの日はありますし、憲法の日もあり、これ以上、必要ないのでは・・・」
子どもを持つ母親議員から異議がでると、「教育の日、教育の日」げろげろげろげろ。げこげこげろ。げこげこ。と、大合唱。
「教育の中身の問題でしょう。今の子どもは、ゆとりもなく、詰め込み、過剰競争で、およそ、人間らしい教育環境にない。30人学級を、一貫していってきたのですが・・・」
赤がえる議員の発言が終わるやいなや、これまた、一斉に「げこげこげこげこ、げろげろげろげろ、げこげこげろ」
みなさん! 静かに。意見も出尽くしたようですから、採決にうつります。賛成の方は起立を。
げこげこげこげこ・・・
なぜか、赤がえる議員も起立。賛成多数できまりました。