女性専用列車に賛成される方は恐らく多いだろうと思います。特に女性の賛成者は多いことでしょう。この件に関しO.K様が全面的賛成の立場をとられるとともに、男女の差別化を徹底することを主張されておりました。女性のためには勿論その方がよいでしょう。しかし、私は、「女性専用列車には賛成だが、男性専用列車には反対」もしくは、「私(男)が男性専用列車に乗らなければならないことには強く反対」なのです。誤解していただきたくないのは、私は痴漢ではありませんし、女性専用列車に乗りたいわけでもないのです。少なくとも、男性が大勢いる列車が嫌なのです。
O.K様は、「男ばかりの車両はむさくるしいだけで男たちは本当はいやなのですが、女性の被害を考えると、小手先でなく、全ての通勤電車を男女べつにしたほうがいいと考える男は我々の周りに大勢います。」とおっしゃいますが、O.K様の主張は、女性の安全に配慮される優しさから言われたことと思いますが、それは「殺す側の論理」に他なりません。少なくとも、6年間列車通学を余儀なくされてきた「殺される側」の私の主張は、男性の害は「むさくるしいだけ」では済まされないということです。
以下、私が男性と一緒の席に座ることが嫌な理由を、具体的に説明します。
①男性は、肩幅が女性よりもあるから、男性が二人で二人がけの席に座ると、窮屈で仕方がありません。
②私が肩が触れ合うのを避けて端に身を寄せると、更に助長するのが、中高年の男性です。私はかなり窮屈な姿勢なのに、我が物顔でゆったりと座ろうとします。これは同じ男性でも、若い人にはあまり見られません。
③新聞のページを変えるとき、鞄から何か荷物を出すとき、必ず肘をぶつけるのも男性です。これは年代を問わずです。女性で肘をぶつけてくるのは、たまに中年の女性がする程度です。
④酒、タバコ、コーヒーくさいのも男性です。中年男性は殆どがタバコくさいです。これは衣服に染み付いています。職場や同僚から移された「移り香」なのかもしれませんが、肩が触れ合うほど狭く、身を避けても近づいて来る男性がタバコくさいとき、私は耐えられないのです。
⑤椅子に腰掛けるときに、腰を「落とす」ように座るのも、男性です。これも年代を問わずです。そのため、隣に座っているものにとっては、強い振動が伝わってきて、これも不快でたまりません。女性はほぼ例外なく、腰を「降ろす」ように静かに腰掛けます。
⑥男性は、席について腰をかけなおす時も同様に背もたれに強く「倒れ掛かり」ます。女性は本当に静かに姿勢を直します。
⑦中高年の男性に多いのが、二人がけの席で、席を立つときに「前の席の持ち手(立っている人がつかむ部分)」をつかんで引き寄せるようにして腕力を使って立ちます。これは前の席に座っているものにすれば、急に後ろに引き下げられるので、気持ちが悪く、不快でならないのです。女性は、「自分の席の手すり(席の横の部分)」をつかんで体重をかけ、立ち上がります。これは、誰にも迷惑をかけない立ち方です。
O.K様をはじめ、ご覧になられているの男性は、(その2)であげた点に、十分ご注意いただければ、本当に幸いに思います。ウォークマンの音や携帯電話など、列車内での不快事項については枚挙に暇がありません。女性は確かに痴漢の被害者であり、その解決は図られるべきですが、そのことで構造的に新たな被害者が出るようでは、それは得策とはいえません。一部の男性に我慢を押し付け女性を守ろうとするのは、押し付ける男性は騎士道精神かもしれませんが、やはり押し付けられる私としては耐えられないのです。
非現実的ですが、解決策としての私見は、タバコくさい人、マナーの悪い人、配慮の足りない人専用車両を作って、多くの男性客をそちらに移すことです。「女性が安心できる女性専用車両」「男性も安心できるマナーのいい混合車両」「マナーのない男性専用車両」が、私の理想です。
徒に長く書いたことと、このページに相応しくない問題提起をしたこととを、深く反省しております。このようなことは、今回限りにいたします。読んでくださって方に、厚くお礼申し上げます。 了