9月21日行なわれた東大阪市議会選挙で日本共産党は大敗というより惨敗を喫した。
前回選挙当選者12人に対し、今回は立候補12人で当選者は僅か5人、半数も確保できず、自民・公明に大きく差をつけられた大敗北である。
東大阪市は関西を支える技術力を持った中小企業が多く、かつては活気あふれる町だったが、この長期不況と大企業の海外進出のあおりを受けて、工場倒産、閉鎖が続きこのところ「大阪の吹き溜まり」的な位置に落ち込み喘いできたで来た。
98年共産党員の市長が誕生、その後の市議選では12人の当選者を出す勢いだったが、今回の敗北は今春の統一地方選での敗勢がより顕著化し、「春」が決して一過性ではなかっことを示している。
都市部で、そしてかつての「共産党王国」での、かつ本来労働者の党として絶対負けてはいけない「労働者の町」での明らかな敗北である。
この敗北はこの間、様々な選挙で露呈している主体性を喪失した共産党の混乱ぶりを象徴するものであり、今秋予定される総選挙にも大きく影響し直結せざるをえない。
何事にもまして選挙に全てをかけてきた党本部が、この結果をどう総括するのか見守りたい。