東大阪市会議員(定員50)が今月の14日告示、21日選挙で行われました。今回は市長が長尾淳三氏から松見正宣氏に代わって初めての選挙です。長尾市長は、自民党や公明党、民主党の議事妨害を受けながらも①国民健康保険料の抑制、介護保険料・利用料の軽減、②公共事業の入札制度や職員採用制度の改善、③2年間で取り組んだ東大阪市内全事業所実態調査をもとにした市内中小企業への支援策、③部落解放同盟の一部幹部による同和対策事業の打ち切りの実績をつくってきました。
松見氏市長のもとでは野党だった自民党や公明党、民主党主導の悪政がまかり通ろうしています。
今回の選挙の結果は自民党が11から18議席に、公明党が12から14議席に、民主党が5議席を確保しました。日本共産党は11議席から5議席に後退しました。新社会党の松平要氏と解放同盟全国連合会の坂口克己氏が当選しました。
自民・公明・民主の与党は町内会や業界、創価学会、労働組合、一部の部落解放同盟などのつながりで支持者や市民のつなぎとめを強めたために議席の増加と維持ができました。日本共産党が東大阪市会議員選挙の後退の原因を探求をして東大阪市議会での悪政推進をどうくい止めるのかを総括することです。
日本共産党は長尾淳三市長の実績が市民に伝わらずに当時の野党の自民・公明・民主党の議事妨害が「長尾市政の怠慢」に映ってしまったことや候補者の選挙区割りの失敗などが後退の原因になったと考えられます。
松平氏と坂口氏の当選は、東大阪市での左翼運動が後退している中で、自民・公明・民主の主導の市政運営に抵抗できるきっかけを作ったと考えられます。