「特に若い人は国際的な感覚も身につけ、偏狭な差別意識はなくなりつつある気がし ています」
という少し物事を分かった人の書き込みを見て、唖然とするおもいでした。「足を
踏んでいる人は踏まれている人の痛みを分からない。」と長く言われてきたが、本当
にそうなのですね。
国際的な感覚は欧米優先の一方、アジア蔑視とりわけ韓国・朝鮮の人々に対する根
深い差別意識は少しも衰えていない。それは植民地支配を未だに心から謝罪していな
いのに明らかです。政治・法律の世界でほんの少し「改善」があったからということ
を理由にするのでしょうか。
あなたは在日韓国・朝鮮人とどれだけ日常的にふれあって、そういってるのですか。
私の職場にはだいたい10人前後の在日の人がいますが、本名を名乗っている人はわ
ずかにひとりです。
その人も名乗るときは大変な決断だったことを語ってくれたことがあります。あな
たの言うとおりならば、なぜ名乗らないのでしょうか。彼らは本当に一生懸命働きま
す。(歩合制の賃金制度)皆トップクラスです。所得税は当然トップクラスです。し
かし、投票権をはじめ、政治的な差別、経済的な差別厳然とあります。
確かに仲良くしている日本人も多くいます。しかし、口汚くののしる日本人はしら
ふでは面と向かって言わずにたいてい陰口で言います。酔えば必ず面と向かって言い
ます。
あなたは在日の人々がすべて本名で日常的に存在していると思っているのですか。
就職差別が公務員にはないから、差別がないと言っているのですか。消防士、警察官
になれるのですか。
レンタルCDを借りる身分証に免許証を見せるのも躊躇する彼らの気持ちを推し量っ
たことがあるのですか。
「一部の不心得者」だけがすることではないのです。差別は。
人を傷つけるのに刃物はいらない。多くの不心得者とは差別を許して、自分だけ別
の高見にいると思っている人のことでしょう。