日本の右翼は今韓国に非常に頭に来ている。韓国人を皆殺しにしかねないような勢いだ。彼らは現在の韓国の親北姿勢を徹底的に糾弾し、日増しに韓国と戦争せよ!との論調が高まっている。無茶苦茶なのは、北朝鮮が問題になっている時に「韓国人に日本軍の強さを見せつけてやるべきだ」との意見が複数の掲示板で見られた事だ。
韓国に侵攻する。これが実現すれば、愛国どころか完全な利敵であろう。日本がこれまで憲法を守って、韓国にような徴兵制がなく、平和で安心して暮らせたのは、日本海の向こうがすぐに北朝鮮ではないという事からであった。にも関わらず、かなり多くの者が平気で韓国侵攻を叫ぶこの異常事態は何なのだ?
彼らは「韓国は反日だ!許せない!いつまで謝らせる気だ!」という事ばかり言って、韓国の文化解禁の話題は一言も言わず、アジアでも珍しく徴兵を免れ、アフガンのような過酷な内戦を免れ、平和で豊かな境遇に感謝するどころか、怒り狂って喜々としてメチャメチャな破滅的戦争状況をつくり出そうとしているのだ。徴兵制が復活したり、戦争を起こして何が楽しいのか?それも韓国の文化解禁や「未来志向」という言葉が進めば、進むほどかえって「韓国はいつまで過去にこだわるのか?」という反感が広まり、強まっている。中韓が少し親日になると、右派は「中韓の表面的な親日姿勢に騙されるな!」といきり立つ。「国を愛する」が故に。
拉致問題や核問題で北朝鮮との関係すらロクに解決してもいないうちに、否、それが最も世間で問題になっているただ中で、北朝鮮との関係どうするのとテレビで言っている中で、そんな事をほったらかして韓国との戦争を語って喜ぶその神経は一体どうなっているのだ!?少しおかしいのではないのか?彼等はもはや韓国侵攻を語る時に、北朝鮮すら話題にしない事が多いのだ。ただ単に「韓国人はムカつく」とか。それではまた80年代以後日本の文化に憧れ、親日になった多くの人まで強硬な反日に戻ってしまう。否、逆ギレで怒り狂った日本人の姿を見て、学校で教わった時以上の本物の怒りを持った反日になってしまうだろう。否、彼らはそれを望んでいるようにはっきりと見える・・・!!!何故なら今は石原が首都の知事なのだからな!テロを容認するあの男の言動が本当に拉致被害者の心配をしているようには思えない!本当に心配してたら、戦争だ!って言えるだろうか?そんな事したら、被害者の子供が虐殺されるかも知れないって、小学生でも思うだろう?あれが一国の首都の知事の言葉か?中学生だって分かるだろう?何考えてんだ?
大体、北朝鮮が国家として拉致を認めた後、「拉致はテロだ!」と怒り狂って拉致問題がどれだけ解決するというのだ!?今の日本人は不況でまともな判断ができてないんじゃないか!?
ヒトラーは「私はドイツ民族が今後どのような災難に会っても、涙一つ流さないだろう」と言ったようだが、彼らはどうか。
奴等は平和より破滅を望むのだ。
最新号のSAPIOの論調を見て欲しい。日本の右派はもはや愛国主義の仮面が剥れ、言う事がフランコ・ピノチェトのようなノリになってきている。彼らの言いなりになっても、世の中を良くするどころか、もはや二度とあの平和で楽しい時代は戻って来ず、絶望と抑圧と殺戮の監獄につながれるかも知れない。何故、隣国が日本文化をどんどん受け入れ、労働者寄りの政府になってきた時に怒り狂うのか?彼等の怒りは私達のささやかな平和や雇用、豊かさや安心とは全然逆の方向に向かっているのではないか?