ミカヅキ様へ 生情報ありがとうございました。
ご指摘のように、中国の沢山工場がある経済発展地域は沿海部で広い中国では限ら れた地域かもしれませんが、上海周辺、深釧・香港周辺、北京周辺等、人口で言えば 日本と同じ位のものが3つか4つあると認識する方が良いと思います。
そこへ奥地の農村余剰労働人口(一説によると1億5千万人)が流れ込み、数年周期
で又入れ替わる。この方達の給料は上がらないので安いコストが維持されるのだと思
います。中国の戸籍管理制度では農村から都市への移動は出来きなく、都市のサービ
スも受けられないので、いわば出稼ぎ労働者の形ですね。
このことにより、貧富の差は一層大きくなっており、そのことが社会不安を引き起
こす可能性があることから中国政府が力を入れているのが西部大開発だと思います。
一企業で考えれば、コストの安い中国への生産拠点移転が進み、国内の製造業が廃 業に追い込まれていき、短中期的には、日本の製造業労働者の雇用、所得の悪化はさ けられないのではないかというのが私の懸念です。長期的には、分野による住み分け の形で、日本が強みを持つ製造業が国内に残るだろうとは思いますが。
北京の方の「先進国が先進国の資本と技術を使って中国で、場所だけ借りて作って るに過ぎない・・」というのは、有る意味でご謙遜でしょうね。最初はそうでも、あっ という間に技術を習得しオリジナルなものを作ってきます。その優秀さとハングリー さ、そして人口の圧倒的パワー と冷戦が終わり中国が世界の生産工場になりつつ有 る時点から日本の構造不況が始まった点が中国脅威論かどうかしりませんが背景にあ ると思います。