長壁さんや党中央のおかしいのは、「同じアジア人として分かり合える」という言葉です。こういう言葉は、心情・ロマン主義者の右翼が使っても、左翼が使っちゃいけません。この前、中国ではまた身分証明書不所持のデザイナーが収容所で官憲に虐殺されました。第三世界だから、遅れているから仕方ない、というなら、戦時中の治安維持法とて、特攻隊とて、タリバンによる住民虐殺が許されるなら、沖縄戦によるスパイ容疑者虐殺だって許されるでしょう。戦時中の日本だって、貧しく欧米に対してはるかに不利な立場に置かれていたのですから。天安門事件後も一貫して殴り続けてきた者と一貫して貧困状態におかれ、殴られ続けてきた者が簡単に和解はできません。ピノチェトやフランコがアジア人で黄色人種で反米を掲げていれば信頼でき、手を結べるというのでしょうか?トロツキーを暗殺したのは、スターリンであって、ヒトラーでもルーズベルトでもトルーマンでもないのです。金日成は韓国に電撃的に侵攻してほぼ全面制圧した後、韓国のトロツキストをほぼ全滅させました。フセインはシーア派を徹底的に弾圧したし、トルコでもクルド人は隣国イラク同様タブーであります。アジア人なら、クロムウェルやロベスピエールのような人物でも祖国防衛のために戦っているのだから、全面的に信頼せよ、と?ギロチン台に立ってから後悔する訳にはいかないのです。
北朝鮮の行動については政府・マスコミは予測と客観主義に立ちすぎていると思います。「10月何日に狡猾な北朝鮮が子供達を返すとは思えません」ではなくて、拉致被害者の人達にはっきりと「10月何日に北朝鮮に子供達を返させます」と!言えなくても「返させるよう精一杯努力します!やります!」と!言うべきなのです。それでこそ拉致被害者の家族のみなさんも「ああ、この政府は信頼できる」となるんです。