こんにちは。私見を簡単に述べさせていただきます。
なぜ、人権を無視したり人権侵害を容認するような「左翼」が生き残っているのは、彼らの中に反民主主義・反人権の全体主義思想が脈々と流れているからだと思います。
日本の社会自体においても、民主主義が不徹底であり、市民社会が未成熟であり、人権思想が根付いていない問題があるわけですが、左翼・共産主義者の一定部分は、全体主義(スターリン主義)を克服できていないから、日本社会の市民的「常識以下」なのだと思います。
北朝鮮封建スターリニスト政権は、いわば戦前の日本ファシズムの拡大強化版ですが(実際、右翼が北朝鮮のマスゲームを見て感涙したという話がありますけど)、スターリニストとファシストは全体主義者という点では同質の思想を共有しているわけです。
日独の元共産党員が軍国主義・ナチズムを支えたり、戦前の日本軍国主義者がすぐに戦後の「平和と民主主義」左翼になぜなれたのか?それは表面的に左右で対立しているけれど、人権や個人の尊厳を踏みにじる全体主義という点で同質の精神・思想を共有していたことが一つの大きな要因だからです。
そもそも私たちの生活過程のレベルでも、企業内では「憲法が死に」、地域でもボス支配が長らく残っていました。それと社会状況を土壌とし、しかもスターリン主義的左翼全体主義を基礎として、人権無視思想をビルドインさせてしまってきたのだと思います。
しかし、生活過程を支える社会関係の中でも、戦後の歩みは人権思想を一進一退をへつつ現実化させてきましたし、左翼の中でも全体主義を克服する潮流を生み出してきたと思います。
それでも、このさざ波通信で展開されている、無差別テロや北朝鮮拉致犯罪をめぐる議論にみられるように、左翼の中には全体主義的思想が根強く残っているのだと思います。(ただし、それは昔のスターリン主義「理論」のようなスコラ教義も有さない低水準の感覚的・心情的な残滓にすぎないことも、この掲示板の彼/彼女らの文章から明らかですが)。
立ち入っては、いろいろ書きたいことがありますが、とりあえず、このあたりで失礼いたします。