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NKさま、プラムさま。今一度、テロの構造を研究してくださいませんか

2003/9/5 長壁 満子、40代、金融

 NKさま、
 あなたは、まず、米国制の土俵からおりてください。
 支配する側の枠組みから、いったん、自由になって、一日本人として、一地球人と して、ものごとをみてください。強者と弱者という設定、わたしは、「一匹の虫とし て」でもかきましたが、数匹の強者の虫が、あまたいる弱者の虫をひねりつぶすとき、 弱者の側にたちます。弱者の代弁をいたします。あまたいる弱者は、ただただ、普通 の生存を願い、共存を前提として、平和裡にくらしています。西側諸国のような、発 展過剰国のミンシュ主義はありませんが、それぞれの、文化アイデンティティーをた いせつにし、たすけあってくらしています。イスラムの経典は共存共栄です。その実 例はあらゆる研究書に詳しくかかれています。ビン・ラーディンの著書にも、格調高 い表現ですがかかれています。
 問題になっている「テロ」ですが、何であなた方は、とてつもないテロ国家を擁護 し、史上最大の凶悪テロリストことブッシュネオコンテロ集団とその子分イスラエル シャロンを、糾弾しないのですか。プラムさんは、「どっちもだめ」論派ですが、そ もそも、テロが、自然発生的に生まれてくるとでもおもっているのですか。
 なんという、思考停止なのでしょうね。
 「たとえば、ニワトリ小屋に銃を持った兵士が侵入したとしよう。たとえ、一匹の にわとりといえども、全存在をかけて、そのにわとりは、兵士に向うだろう」
 このことばを、あなたがたは、どのように、きくのでしょうか。「にわとりなど、 殺されるがわなのだから、抵抗するなど、生意気だ。人間様にはむかうとは・・それ も、手に傷をおわせるなどと言語道断だ。」とおっしゃるのでしょうか。
 あるいは、共産党派のように、「にわとりといえども、抗う気持ちはわかる。銃を 持った人間に、最後の抵抗として泣き叫ぶことぐらいは、あってよい。だが、かりに も、人間様にはむかって傷をおわせるなどとは・・・かわいそうだが、殺されてもし かたがない。」と、分析なさるのでしょうか。
 わたしは、ほんとうに、テロ問題でも、北朝鮮もんだいでも、すべてにつうじるこ とですが、公正な感覚で、みなければ、真実は見えてこないとおもうのです。
 米国のテロはいい。米国の先制攻撃はせいとうだ。米国の核は特別棚にあげて、た てまつり、未曾有の凶器増産にも、異をとなえない。言葉ではなく、米国は、自分た ちのみがいきのこるため、いい思い?をしたいがため、世界を、地球を、おもうまま にあやつろうとしているのですよ。これも、みなさんは、実感できませんか。「ネオ コンの実態」とか、「アメリカが本当に望むこと」ノーム・チョムスキーとか、中村 哲さんのアフガニスタン報告などよまれると、わかるとおもいますよ。
 そして、みなさんが、アメリカの意図をまったく、見抜けないゆでがえる状態になっ ていることを、危惧して、何度ももうしあげますが、今日まで日本にながれた、大量 の情報は、米国製のフィルターを通してのものであるという事実です。米国の息のか かったものばかりがほとんどです。
 だからこそ、今回は、そのプロパガンダがほころび始めるのを危惧して、17人も のジャーナリストの殺害があったのではないですか。ジャーナリスト殺害ということ が、どういうことであるか、検証ねがいます。
 そして、今回の国連テロもその後のテロも、米軍が関与していたということも、言 及されています。国連を、本気でまもらなかったとするなら、その意図をかんがえて みましょう。いままで、なされた米国のシナリオを検証してみれば、真実がどこにあ るか、見当がつきますし、アメリカ製の情報を丸呑みしなくてもいいのですが。
 とにかく、アメリカは、この間、捏造につぐ捏造、プロパガンダにつぐプロパガン ダで、猪突猛進です。やがては、そのツケが自らにまわってくるともしらないでです。
 人道的にも、物理的にも、「反共存」思想は、限界があるということです。
 また、わたしを、反米か?というかたがありますが、アメリカを批判するから反米 といった、これまた、短絡的な批判はご容赦願います。それなら、このさざ波は反共 ということになります。せっかく、さざ波という価値あるメール場に縁があったみな さんです。黒か白かといった、きめつけてきな、安易な思考方法は、感情を刺激され て、権力の意のままにあやつられてしまうのがせいぜいです。北朝鮮問題がいい例で す。
 本日、9月5日赤旗に、イラク侵攻は犯罪、兵士を早く戻してーー米兵家族、元司 法長官が訴えーーといった囲み記事がありました。
 ワシントン市内で記者会見をしたこの、ラムゼー・クラークもと米司法長官は、私 の尊敬する米国人のひとりです。前にも、とりあげましたが、記者会見を主催したの は、10月25日にワシントンで大規模な反戦行動を計画している連合隊「国際AN SWER(戦争阻止と人種差別停止を今こそ)」です。
 戦争も、テロも、まさに、まさに差別と、それを助長する西側諸国・米国を中心と する数匹の大虫のおごりが根源にあるとおもいます。わたしたちは、小さな虫の吐息 を、全身できくこと、さつきさんががんばっているように、あくまでつぶされてしま う側の声をききとることがたいせつなのです。あなたが、人間ならばです。そして、 おおかたの人にとっては、意識するしないにかかわらず、どちらかといえば、小虫の 存在なのです。
 ほんとうに危険な思想はなんなのか、人類の敵は誰なのか、レッテル貼りの常習犯 は、いつも、権力側です。その権力におどらされるのは、いつも、ゆでがえる症候群 のみなさんです。