ご丁寧な返答ありがとう御座います。
私と同じ40代で、韓国への留学経験ありとは、すごい経歴ですね。
思うに、あなたは、1.余程お金持ちであり、私費留学をしたか、2.余程優秀で、
勤務先(外務省・公務員・外郭団体・大学)から官費留学されたか、3.在日の方か
では、ないでしょうか。少なくとも、私の周りでそのような留学などの話さえ無い環
境に育ちましたから。
ところで、私は上記3つの中から、あなたは2の官費留学されたのでは無いかと勝
手に想像してしまいました。
ひょっとして、あなたの論理は、外務省アジア局の論理を解りやすく解説したもの
では無いでしょうか。
そして、あなたは、外務省アジア局と何らかの関係のある立場なのでは無いでしょう
か。
そう考えると、救う会の方たちの外務省への見方が厳しい訳が、良く解りました。
「アジアの人々」の文脈からは、私はイメージとして、マレーシアやシンガポール
の市民運動家の発言、ととらえていましたし、だからフィクションだと言ったのです。
誤解を与えるような、不適切な表現だと思いますね。
あなたの解説の通り、韓国の現政権支持者達でしたら、彼らが拉致問題に後ろ向き
なのは、勿論常識だと思います。
又、6カ国協議で、アメリカだけが拉致を取り上げたのも、承知しています。否、
アメリカでさえ、説得の末ようやく、というべきだろうと思います。
韓国については、太陽政策推進中であり、現政権支持者が拉致に後ろ向きなのは、
当たり前であり唯一取り上げているのは、対立する保守政権の元大統領という図式で
す。ですから、まさに「拉致」を論ずるのは、そのこと自体が保守反動のレッテルに
なるのでしょう。そこから、あなたの文面によるように拉致問題による右傾化、とい
う発言になるのでしょう。
さらに、中国・ロシア等にとっては、「拉致」等どうでも良い問題なのも理解して
います。
結局、国際政治の枠の中では、高々数百人の日韓拉致被害者の問題より、極東アジ
アにおけるパワーバランスが、北朝鮮の核兵器により崩れることのほうが大問題なの
です。
従って、アジアの人々が拉致に冷淡は、の部分は、あなたとあなたの友人である太
陽政策推進の韓国が、拉致問題に冷淡だ、という結論で良いと思います。しかし、今
後もあなたと親交のある韓国の方たちの意見を是非紹介してください。興味はありま
すから。勿論、その意見を鵜呑みにはしませんが。
拉致問題に関して私が発言するのは、あなたが論ずるように、この極東アジアのパ
ワーバランスの問題によって、無辜の市民の拉致犯罪が埋没してしまうのでは無いか、
という危惧の念を覚えるからです。
無辜の市民として、発言しなければ、国際的な態勢はあなたの言うように、拉致問
題は、現在帰国している5人の家族の帰国だけでうち切り。あとの行方不明者の事は
不問。金銭的補償は、日本が勝手にやれば良い。何故なら、北朝鮮というパンドラの
箱を開けたのは日本だから、日本に責任を追わせれば良い。願わくば、ロシアと中国
は今までの北朝鮮への支援を日本に肩代わりさせてやれ。
国内的には、早くこの問題に幕を引き、問題解決という政治的得点を確定させたい。
外務省内でも、今まで傍流だったアジア局のポテンシャルのアップになる。経済協力
の折りには、資金を実際に管理する外郭団体を立ち上げて、あと1、2年後に迫る退
官後の生活を確保したい。
というところではないですか。
しかし、質問ですが、日朝平壌宣言に従って無償資金協力と仰います。事実、19
50年代から行われた韓国に対する資金供与は、朝鮮戦争によって疲弊した韓国の復
興に一定の役割を果たしたと思われますが、同時に当時の政権与党、日本の受注企業・
保守政権へのキックバックが行われたことも事実だろうと思います。以降、現代でも、
ODAの問題は深刻な汚職問題だと考えます。
又、過去日本は、相当な資金(税金)をアジアの国々に供与している筈ですが、未
だに日韓あるいは日中の植民地支配の問題が解決しないのは何故なんですか?あるい
は、その資金供与に対する感謝が無いのは・・・
あなたの言うように、お金ですべて解決するのでしょうか?
植民地支配の問題=資金供与、ですべて解決するのですか?
まして、今回は穀物支援をしても、海外に売却してそのお金で軍備増強を行う疑惑
のある北朝鮮ですよ。資金供与が、軍事転用されないことに、どのような具体的方策
を考えて
おられるのですか?そこの所を解説しないで、お金だけ出すでは無責任でしょう。違
いますか?
実際、失業者の私にとっては、そんな有り余る資金があるのなら、疲弊した国内の
失業対策、経済復興に使って欲しいのですが。
左翼とは、労働者階級(古いか)の味方じゃ無かったんですかね。