北朝鮮のことでいろいろと議論されているので、私も加わりたい。
私は、今の日本共産党は、いろいろな問題を抱えながら、その時々で正しい方針を貫いていると思う。この間、札幌市長選挙や筆坂問題などでの、ちょっとした迷走があったようだが、それでも基本的には正しいと思っている。北朝鮮問題も拉致の事実が明らかになるや否や、全容解明と関係者の処分を求めた談話を発表している。その後も党なりに拉致問題解決のための働きかけはしているだろう。いかんせん、野党であるからその活動には限界が生じるのは仕方がないであろう。先の戦争で、日本が朝鮮人民に何をしたかということと、この拉致の問題は、別の問題とするべきだろう。そうでなければ、いきさつがあれば爆弾を仕掛けてもいいという、石原慎太郎と同じになる。共産党は、このような立場はとっていない。今の日本政府には、北朝鮮を批判する資格はない。拉致被害者の家族も政治的に利用されているだけである。北朝鮮問題を日本の軍国主義化に利用しようとする動きには注意が必要だろう。だから余計に、声を大にして拉致問題では、北朝鮮を批判するべきである。その資格があるのは、あの戦争に命を投げ出して反対した日本共産党だけであると考える。