度重なる問いに答えない私に、お怒りを持っていらっしゃるようで、まことにもう
しわけありません。が、私は貴方と討論するためでなく、今の現実の戦争を体感しな
がら、ふるえおおののきながら、さざ波でみなさんの参考意見を募りたく、思いを共
有し、反戦につなげたいと投稿しています。
9・11~私なりに、毎日、5,6時間時にはそれ以上、テレビ、新聞、書籍、集
会などで、この問題を考えてきました。NKさまのように、博学でもなく、専門家で
もなく、理論家でもない私ですが、情緒的、感覚的、人間的に私は、戦争構造という
ものを理解しました。戦争というものの「どす黒い欺瞞性」を私は識ったのです。実
感として。
私が今日まで何気に生きてきた生活そのものが、日本の資本主義システムにのった
もの、一見民主的な平和憲法を掲げるこの国家の内実が、いかに多くの暴虐を封じ込
んでいるか、そのとほうもない矛盾に突き当たってしまったのです。
日本の国で生活している限りにおいて、日本人は他国のひとを抑圧する側、他国の
民衆を搾取・収奪する側としてあります。この構造の認識の上にたって、今の戦争を
みています。
フセインバッシングのとき、
北朝鮮バッシンッグのときとおなじように、私はイラクの民衆の怒りに端をはっし
た「テロ」を批判・糾弾するまえに、優先順位として、そのテロを呼び起こしている
ものをまず、糾弾するべきでしょうといっただけです。
巨悪をなすがままにし、あるいは、恣意的にテロを誘発している途方もない諸悪の
根源をを容認し、その誘発自動装置に、捨て身で抵抗する表現行為をのみ、糾弾する
あなたがた・メディアを私は、徹底的に糾弾するのです。
一方、「もちろん、亡くなった国連職員がイマジンの歌とともに悼まれる様子が全
世界の人々に届けられるのに対して、あなたが力説する米英連合軍の攻撃によって殺
された幾千倍の民衆の死を具体的に私たちはしらされません。家族を悲嘆の苦しみに
突き落とす同質の死が、非対称的に扱われている現実があります」 と、NKさまは、
理性的にかかれます。
が、あなたは、この一見非の打ち所のない文書を、どういう見地でかかれているの
でしょうか。あなたがおっしゃるこの無限大の非対称、ニューヨークのテロ犠牲者に
は何億という賠償金(当然国連職員の犠牲者にも相当のものがなされることでしょう)
、方や、アフガンの民には金どころか地雷やら劣化ウラン弾をお見舞い金とする。こ
の非人道的な行為を、あなたは、よくも、さらさらと、おかきになりますね。 これ
だけの差別に、怒りをかんじる心があれば、こうした事実を無視するメディアに拮抗
する発言があって当然ではないですか。だからといって、私は、国連の職員が殺され
て「当ったりまえ」だなんて一言もいってはおりません。人の純粋な怒りを歪曲し、
犯罪に結び付けないでいただきたいものです。これを裏返すと、そのまま、アメリカ、
イスラエル、国連に当てはまる構図となります。
繰り返しますが、北朝鮮問題もイラク問題も、アフガン問題も、私が何に怒ってい
るかといえば、この非対称、大差別、平等であるべき人間、人権を真っ向から否定す
るあなたがたの尊大さです。それにき気づかない鈍感さです。気づこうとしない犯罪
性です。
マスコミが差別を隠蔽するなら、「知らされなかった」でなく、知ってください。
行間から、世界の矛盾を読み取ってください。あなたほどの、理性的な文章がかける
お方なら、視点をちょっとかえれば、いくらでも、みえてくるものはあると思います
よ。あなたにあるのは、絶対的な安全圏のなかから、その安全圏の外側にあるゴミの
ような存在のいきものを、顕微鏡でみて、観察するという傲慢この上ない非人間性で
す。
そして、もしかしたら、あなたのお身内か友人がこの度の犠牲者だったかもわかり
ません。そうだとするなら、北朝鮮問題とおなじで、当事者としての悲しみの余り、
この差別的構造は、更に更に遠くに追いやられることでしょう。
さて、こうした、人間としての気持ちを純粋にとらえることのできる第三者の私が、
日々のメディアの偏りぶりをその都度、批判してきましたが、そうした視点に、NK
さまは、さほど関心がないお方であろうことは推察できました。
そのうえで、私が私の怒りでなく、新聞に掲載されていた客観的な記事を、改めて、
引用させていただきます。
国連テロの翌日の朝日新聞一面の記事のなかに、イラクの人々の声(テロ実行者で
はありません)がありました。
?、国連が大量破壊兵器の査察の本部であったこと
?、英米の占領政策を容認したこと
この二つに対する、国連の欺瞞性をイラクの知性はみぬいていたということです。
もちろん、ほとんどのメディアがこのことに、ふれません。下手に追求すると、国連
の思惑通りに加担してきたことがばれてしまいますから。赤旗も、朝日も世界のメディ
アも、こうしたいじめの構造に乗っかったところから、論を展開してきました。
北朝鮮の核問題も、イランの核問題もすべて、すべて、この苛め、イビリの構造で
す。殺し屋国家の米国・イスラエル、そのお先棒をかつぐしかない国連、そろそろ、
こうした現実をみなさんは、みぬいてくださいませんか。
おそらく、この点は、後々歴史家がもっともらしく言及することでしょう。
NKさま、直接お返事しなくても、察していただけるとおもっていました。でも、
これはわたしの甘え以外の何ものでもありませんね。
ただ、こうして討論している間にも、世界情勢は刻々と変わって生きます。
NKさま、パレスチナでは、世界大戦を思わせる様相です。イスラムの怒りが私を
震え上がらせています。
併行して、
日本の国防予算(イスラム人殺し)の異常なこと
アメリカの大量破壊兵器・核拡散の異常なこと
イスラエルの未曾有の狂気・蛮行の異常なこと
これらを黙認する(皆殺し作戦を容認する)世界の永遠に 続く残虐性
ブッシュからの派兵に対するおぞましい督促
ブッシュにあわせ、日本人を戦場で殺させる前に、政権を勝ち取りたいと策謀する
コイズミ。ぐんの指揮をとりたいのでしょうか。
戦争状態になってしまえば、インフレも、消費税もなんでもありです。800兆だ
かの借金は帳消しです。国民の固定貯金は、二束三文です。将来の年金云々も、社会
保障も、100歳以上のお年よりも、一切関係なく、ただただ、戦争景気にあやかれ
る、ごくごく一部の人間以外は、死に絶えていく運命です。前回の戦争よりも、もっ
ともっと、戦後は悲惨だと思います。世界の良識を敵にまわすことになりますし、何
よりも、前回にくらべて今回は核やら、放射能のお土産品つきですから。
NKさま、米英の戦争・占領が無法なら、なぜ、国連がそれに従った、いえ、認め
たのでしょうか。この時点で、国連は、米軍と同じ穴の狢となったといっても過言で
はありません。日本軍が、イージス艦をインド洋にだし、情報・諜報活動をし、イラ
ク民衆を殺す任務をはたしました。米英のイラク人殺しの手先として、給油、食料・
衣類を供給する後方支援という戦争になくてはならない重要な役割をまっとうしまし
た。
これら一連の日本軍の戦闘行動を、まさか、NKさまが、認識していなかっただな
んて思われませんが、あなたの返事・質問を読んでいると、まるで、イラク戦争は雲
の上の話のようです。まあ、ですから、国連のテロにたいしても、「人道支援する救
世主」をあろうことかねらうとは・・・といった、尊大な驕りが先にでてくるのでしょ
う。自分たちの罪悪は一切棚に上げて、相手の何万分の一かの悲劇をのみに意識を集
中するのです。何年たっても、こうしたエリート感覚者の殺す側の論理はかわりませ
ん。
私が、藤原氏、酒井氏、川村氏等をはじめ、文化人・マスメディアの姿勢に敏感に
ならざるをえないのは、こうしたおごりこそが、戦争の根源であるとおもうからです。
もっとも、列記した何人かは、温度差はあれ、わたしの意見をきちんと受け止めてく
ださっています。その後の発言がかわりましたから。
ちなみに、ある報告では、テロ実行犯が国連の欺瞞を見抜いていたと同時に、米軍
の施設と区別できにくかったと言う声もあります。それほど、類似・近接していたの
でしょうか。
また、これほど直接的なテロ攻撃ができるのは、内部を知り尽くすもの以外考えら
れないといった意見もあります。
いずれにしろ、私は、大樹の陰氏とまったく思いは同じです。どうして、こんなに
も、共有できる人とできない人と二つに分かれるのでしょうか。
メディアというメディアが「テロリスト=無差別テロ=悪」と言う構図で単純な善
悪論できめつけました。抵抗する側の痛み、苦しみ、血の叫びを一切無視した、国家
テロこそが正しいあるいはかなわないといった、欺瞞を擁護し、大虫最優先の世界ホ
ロコーストを容認してきたのです。
わたしは、あえていいたい。これまで、何万、何十万の人びとを殺し、殺させ、略
奪をしてきたブッシュ、シャロン、をこそ、国際法廷で裁き、処刑にするべきだと。
今の今、このもののために、イラクで、パレスチナで、何人殺されていることか。
そして、この秋、我々日本人にも、この殺人を強要する法律作りに加担した、自民
党・公明党・保守党・民主党・自由党に票をいれることは、殺人の加担者になるのだ
ということである。この秋、最後の最後の選択であろう。