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北朝鮮に対する二重基準はやめてくださいーー大歩さま

2003/9/17 長壁、40代、金融

   大歩さま、申し訳ありませんが、あなたとは、180度の価値観の相違をかんじます。
 大歩さまが私に、真摯に応えられたとおっしゃっていますが、従って、私は、そうはおもっていませんでした。全ての質問に、口先だけのはぐらかし、核心をさけたうわっつらの無味乾燥な、大歩さんのことばでない借り物の羅列、そう受けとっていました。
 これも、価値観がこれほど違うということの証明でしょうか。
 むなしさを感じながら、一応、お返事いたします。
 一、日本政府が朝鮮民族系の銀行に一兆円を越える公的資金を投入とのことですが、私はこれに関して、詳しくはありません。ですが、北朝鮮だから、とくべつな配慮でなされたものなのですか?
 日本のなかでの外資系企業にたいする、その時々の処置の一環ではないのでしょうか。
 私は、むしろ、過去から最近まで、銀行と言う銀行の大義のなさ、最近の保険業法の改悪、りそなの公的資金注入などにみられるように、我々国民をばかにしきったかずかずの施策・悪法があれよあれよというまに、実行されていきます。大歩さまは、そうしたことに、まるで、無関心ですか。
 北朝鮮系でない、外資系企業には、これまた、けたはずれの低額での売買など、これらなどは、何十兆にもなる税金投入ですよ。
 たまたま、拉致問題で憎い北朝鮮を、それこそ、「坊主憎けりゃ袈裟までも」式に、バッシングのあら捜しをしていませんか。
 それにしても、国連加盟国の北朝鮮と、日本だけが、鎖国状態にあるのですが、大歩さんは、こうした足下の異常に疑問をもたれないのでしょうか。
 そうした北朝鮮の銀行が日本のビジネス界の一角をしめ、200万の在日のかたがたがこの日本のなかで生活をともにしているという現実を、あなたは、すこし、視点をかえてかんがえたほうがいいのではありませんか。
 相手の足をふみつづけておきながら、相手が何かのきっかけでぶつかったら、目のいろをかえて、バッシングをやる、そんなふうに感じられます。
 二、万景峰号ですが、私は、これに関しては、腐るほど、言及しています。今までの原稿で、察していただけないなら、こうして、貴方に向って返答していることも、もしかして、理解していただけないのではと、暗澹たるきもちになりますが。
 万景峰号の持つ意味、実態をよく、研究しましょう。
 過去の疑惑をただすなら、もう少し、紳士的にやるべきです。そして、仮に、疑惑に対する懸念があったとしても、この間も、なにも、出なかったように、今、犯罪を犯して得はないでしょうということ。こんなこどもでもわかるようなことを、理解してください。
 とにかく、北朝鮮は、15%の国民の飢餓状態なのでしょう。その国への貨物船として在日の方々の足として、あるわけでしょう。どうして、そこのところが結びつかないのでしょうか。拉致帰国の家族はともかく、元気で生かされているのでしょう。これに関しても、バッシング派は、だんまりです。
 また、最近も、右翼的な集会にいかれたかたの意見がのっていますが、ほんとうに、きちんと、論争の焦点をとらえてから、意見に参加していただきたいものです。右翼系メディアの喧伝など、してほしくないとおもいますが。
 しかも、北朝鮮は、戦争状態であるというれっきとした事実。このことも、理解できない人は、討論に参加する資格はありません。プロパガンダにおおわれたひとは、なにをいっても無駄ですが。
 三、東京都など、北朝鮮総連の建物に関しての課税ですか?
 逆に質問させてください。今までしていなかったものを、どうして、するようになったのですか。その理由をおしえてください。今までは、公益性があったのに、急になくなったのですか。また、税金をおさめるということは、サービスの提供がなされるべきですが、そうしたものは、確保されるのですか。
 そして、いつか、赤旗にのっていまいたが、宗教性故、創価学会・公明党の建物はすべて、非課税?だそうですが、この公明党を本部とする創価学会の無税は、それこそ、莫大なものになりますが、こちらのほうが、よりおおきな問題ではないのでしょうか。商品券のときも、こうした施設利用にかなりの額がながれたとおききしておりますが。
 北朝鮮の人々は、日本ではとんでもない差別のオンパレードですが、どうして、こうした差別がいつまでも、解消されないのですか。傷口に塩をすりこむようなことを、どうして、都知事はじめみなさんはするのでしょうか。
 北朝鮮は、みなさんがおっしゃるように、貧しい国です。米国からいつ、攻められ、日本からいつ、無理難題をふっかけられるかと、びくびくしています。イラクの無残な光景が金政権の脳裏には、こびりついています。
 大歩さんは、こうしたいっさいの北朝鮮に対する、想像力が働かないようですね。ですから、わたしの、素朴な、きわめて、中立的な意見を、北朝鮮の代弁者だの、擁護だのとレッテルをはられますが、とんでもありません。
 日本の北朝鮮バッシングの嵐のなかにいて、ごくごく素直な感性で、平凡に意見を述べている私が、どうして、そういわれなければならないのですか。
 テロ問題でもそうですが、わたしのいってきたことは、ほとんど、あたっているとおもいますよ。9・11以降、共産党に進言してきたことで、ミスと思えることは一度もありません。自慢話になりますから例はあげませんが、わたしの主張は、結構あとになってから、著名な方が言及されることが往々にしてあります。しかも国内外で。
 大歩さま、私は、あなたとの相違点を、最初は関心をもってみました。北朝鮮問題、テロ問題このふたつが、戦争の根幹にあるとき、この核論がぶつからなければ、解決できないとおもいましたし、それゆえ、反対の主張をされる方とこそ、論争したいとおもったのです。
 ですが、最近、心というか、人間性を遮断したかたの、ためにする論争のような、発展性のないものを感じ、限界をかんじつつあります。かつての高弘氏のようなかたがいるのです。わたしは、そうした人には、ある一線をひきながら、気長にみていくことにします。それでないと、とても、つかれてしまいますから。
 大歩さまも、わたしの数多くの原稿のなかから、ほとんど、私がいいたいことは理解せず、石原擁護のための、また、北朝鮮憎し論の土俵からのみの視点で、わたしの批判をなさっています。
 かりに、北朝鮮擁護、代弁とお考えならそれでいいではないですか。北朝鮮の考えなど、メディアもつたえません。私から、学んでください。それに、誰がいうからとかいった色目がねをはずして、もう少し、素朴にかんがえられたらいかがでしょうか。
 北朝鮮から逃げてきた人が、北朝鮮をよくいうことはありえないのと同じで、戦争状況下の負の部分を拡大解釈(日本でいうということは必然的に)して論じてみてもむなしいです。
 頑張れない共産党さんですか、あなたが北朝鮮の負の部分を紹介されるのはかまわないですが、主催者等、紹介してくださいね。
 そして、いま、私たちは、なんのために討論するのかという根本命題を無視しないようにお願いいたします。 
 話はいろいろとびますが、大歩さま、私は、北朝鮮とは平壌宣言に基いて拉致帰国者が故郷の地をふみしめたように、ここにかえるべきだとおもいます。明るい共産党さんが、参考になる資料を提供してくれています。もっと、謙虚に、対等に考えて、建設的にみましよう。
 金政権がブッシュから、日本から「不可侵」であるとおもえば、軍部のことより国民のことを考えるようになります。日本のコイズムと違って、金氏は「必要に迫られている」から、瀬戸際外交と揶揄されながら、危ない橋をわたっているのです。
 大歩さまは、ほんとうに、何十年かかるか分かりませんが、少しずつ、今のがちがちの思考をくずしていったほうがいいです。他の多くのみなさんにもいえることですが。ほとんど、妄想的な壁思考に近いものを感じるのは、わたしだけではないとおもいますよ。