jajaさんのやるせない気持ちは私のものでもあります。労働者階級の前衛から国民
の党へと変身して以来、党は労働問題に無関心になり小ブルジョア化していると思い
ます。
ここ数年全国の企業で激しいリストラの嵐が吹きまくっているというのに下町の工
場にもどの工場や会社にも赤旗のなびく風景がありません。リストラで街に放り出さ
れた労働者の中には共産党員も沢山いると思うのですが、自分や自分の仲間が首を切
られるのに対して人間としての誇りから、あるいは生きるためになぜ戦おうとしない
のでしょうか。共産党員が自分の首切り、リストラと戦わないで一体普通の労働者が
どうして戦えるのでしょうか。
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」
これがかっての労働者の合言葉でした。
しかし今は昨日まで一緒に働いていた仲間が退職勧奨を受けてもそしらぬ顔をし、
その労働者が首を切られても「自分は残れた」と胸をなでおろし、会社にゴマをすっ
ている労働者が100人中99人でしょう。労働者階級の前衛ならばたった一人の労働者
のためにも戦わねばならないが、国民の党ならば経営者も国民だから労働者の味方ば
かりするわけには行かないでしょう。
それどころか国労では共産党の組合幹部が三党合意を受け入れ,1000人余の解雇さ
れた組合員を守る十数年の国労の闘いを放棄させ、あまつさえ国労を解体する策動の
片棒を担いで,下部党員は不信感で苦しんでいるといいます。さざなみ通信の記録を
調べるともっと詳しく出ていますし、別のサイトにも出ています。
それらを読めば残念なことに共産党のしていることは国労に関しては反労働者的で
す。
私のよく行く大阪の下町の飲み屋。ここの客は殆ど労働者です。
近くに民医連があって共産党の人もよくきます。労働者はつけ払いが殆どで、なるべ
く安いつまみで飲んでいます。共産党関係はよく食べ、よく飲み、よくしゃべります。
私の隣にもと市会議員がたまたま座って何となしに労働問題の話をしていました。
「私の昔から知っている女性の話なんだが、この近くの島屋工業の女工さんが会社
に首を切られたといって相談があってね。私らは会社とずいぶん交渉して、金を取っ
てあげたんですよ」
「えっ、彼女はお金が欲しかったんですか」
「いや、まあ。裁判にかけても十年もかかるでしょう。私らが交渉したから金を取
れたんですよ」
「変ですね。会社が自分勝手に労働者を首切りするというのは労働者を人間だと思っ
ていないからですね。人間としての権利を守るためにならば十年かかってでも戦って
欲しいですね。何で裁判の話なんですか。10年かかるとあきらめさせて金銭にすりか
えたんではないでしょうか。職場復帰を要求しなかったのですか、」
「復帰はできなかった」
「要求しなかった、ですね。彼女は職場復帰を求めていなかったのですか、保障金
ではなく解雇撤回が原則でしょう。」
話はそこまで。元市会議員はわたしと反対のほうをプイと向いてしまいました。
労働者の権利を守るという意識がまったくなく、「お金を取ってあげた」というこ
とを自慢していたわけだ。
一体日本共産党はどうなっていくのでしょう。共産党も憲法とおなじで中味は空洞
になったのではないか。
貴方の言われるようにこの党は、戦う労働者を見捨てることを宣言したとわたしも
思います。