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Re:過剰な政治主義は民衆を犠牲にするーー未来派さんへ

2003/9/6 長壁 満子、40代、金融

 あなたと私は、拠って立つところは同じなのです。私はなんどもいってますが、バランスでものをいっています。多くの方が多くの世論が私の主張であるなら、なにも、こんなに懸命にならなくてもいいのです。
 8月28日の朝日新聞を読んでいただいて? それに対する私の解説分を引用され、「過剰な政治主義」というような形容をされるのですが、どうして、私の、こうした部分にのみ、反応されるのでしょうか。
 私は、まず、今の軍国化の流れに大変な危機をもっています。政治・経済・教育・すべての諸々の現象、おどろおどろしい事件の連続、人の心の荒廃、これらは、やがて本格化する戦争という重しのあぶり出し現象とみています。
 なのに、多くのみなさんは、戦争という現実を故意にみないで、目の前の日常にのみ、とらわれた物言いをします。米国の戦略をみないで、北の核のみを批判します。米国のシナリオにまんまとのっかり、戦争加担に異をとなえません。
 わたしには、この朝日新聞記事が、いままでの論調と方向をかえた、まっとうな検証記事だとおもいました。有事法案、あるいはイラク新法が成立するまでは、北の脅威をのみ、さりげなく、言ってきた論調が、今回は、北の実情に光をあて、各国の力関係を公正に検証する記事でした。
 7月23日の北朝鮮の素顔「崩壊した主体農法」に言及したNGOのかたのコメントがどうかしたのでしょうか。
 金正日が200%悪者にしたてあげられているとき、しかも、それが明確な戦争誘導に結びつくとき、フセインバッシングとおなじことをくりかえしても、はじまらないでしょう。金がいい政権だなんて誰もおもわないのです。ただ、こちら側からみていて、悪口非難して、何になるのかということです。
 その異常な体制のからくり、日本人を拉致した国の在り様を、冷静に分析してこそ、ものごとは、みえてくるのではないでしょうか。そうした意味で、200%の金政権バッシングの内実を、双方の事情を、意図を見ることが肝要です。
 金政権が農業に全く、オンチであったことも、なにかの資料でよみました。他人の言葉やアドバイスに耳を傾けず、食料政策もそれゆえ、失敗したことも事実でしょう。
 ですが、韓国と比較して、北朝鮮が自立できたのに・・と北を批判するのも、おかしな話です。
 先の朝日は、北朝鮮の内実、隣国とのしがらみや米韓等との緊張関係などの延長線上で、北の核というものをうかびあがらせているのです。
 みなさんの理屈は、北、イラク、イラン等「悪の枢軸国」は、200%正しくなければならず、米国・イスラエルは裁判官であり、警察官であるということです。
 そして、イラクは捏造された世論操作で、戦争攻撃をうけ、日米英によって無残に破壊されました。アフガニスタンと同じことです。こうした、脅威にさらされた国を、「殺る側の人間が絶対安全圏」のなかから、ああだ、こうだと論評しなくてもいいではないですか、といいたいのです。いったい、いつになったら、わたしは、「悪の枢軸国・テロ擁護」から開放されるのでしょうか。
 「異質の価値観と対話交渉して存在を認め合っていく方向でしか危機が避けられないし、それ以外ひとの生存の道はない」のですから、北朝鮮とは、同じ土俵で、公正な対話をしていきながら、北東アジアの核問題を話しあいましょう。拉致問題を話し合いましょう。強制連行を、朝鮮人虐殺を、従軍慰安婦問題をはなしあいましょう。みんな、みんな、解決に向けて、未来をきりひらきましょう。
 そのまえに、「可侵条約」を標榜し、核拡散を公言・実行するきちがい帝国問題を避けるといった、ダブルスタンダードをやめてください。これが、絶対条件です。ここからしか出発できません。