長壁さんへ。N.Kを含んだ宛名の投稿をされたので、レスポンスをいたします。
残念ながら「主題別投稿欄イラク戦争」における8/26付の私の投稿にまったく答えることなく、乱暴で無内容なテロ擁護・テロ容認の情念を非論理的に書きつらねていらっしゃいますね。失笑を禁じ得ません。他者に対して議論をするなり、批判をするなりしようとするならば、最低限、次の2つのことをお薦めします。1つは、その当人の書いたものをきちんと読み、相手の主張をねつ造しないこと、2つめは自分の主張と相手の主張の相違点、論点を明確にして論理的に自説を展開するように努めることです。
さて、私がバグダッドの国連代表部の職員(非戦闘員)を対象にしたテロが発生した時、私はそれを非難すべきであると投稿しまたした。その後の投稿でも一貫して主張していることは、誰が実行したものであれ、非戦闘員・一般市民を無差別・不特定に殺傷するようなテロ行為は許してはならないということです。
それが、あなたには気に入らないわけですね。テロを容認し、擁護したいらしい。でもそうしたテロ擁護の論理を積極的に公言できないから、勝手に私の主張をねじ曲げ、感覚的な反米(政権)、反「権力」、反「強者」の言葉を連ねていられるわけです。
私に対する投稿であなたは次のように言います。
> あなたは、まず、米国制の土俵からおりてください。
>支配する側の枠組みから、いったん、自由になって、一日本人として、一地球人と して、ものごとをみてください。
市民を無差別に殺傷するテロ行為を非難・否定することが、「米国製の土俵」「支配する側の枠組み」とは、恐れ入りますが、ずいぶんと「米国」(政権)「支配する側」を美化されるのですね!
>西側諸国のような、発 展過剰国のミンシュ主義はありませんが、それぞれの、文化アイデンティティーをた いせつにし、たすけあってくらしています。イスラムの経典は共存共栄です。その実 例はあらゆる研究書に詳しくかかれています。ビン・ラーディンの著書にも、格調高 い表現ですがかかれています。
意味不明の文ですね。(もちろん、封建的中東国家と石油「資本」ネットワークにバックアップされ米情報部に庇護されて成長し、一般市民を殺傷することを屁とも思わないアルカイダの育ての親の著書には、ヒットラーの著書同様、「格調高い表現」!で美辞麗句が書かれていることは、その通りでしょう。だからどうしたの?)
> 問題になっている「テロ」ですが、何であなた方は、とてつもないテロ国家を擁護 し、史上最大の凶悪テロリストことブッシュネオコンテロ集団とその子分イスラエル シャロンを、糾弾しないのですか。
私の投稿のどこに、上記のような言いがかりを投げかける根拠があるのですか。曖昧模糊としたものでなく、何日付の何行目か具体的に挙証していただけますか?
> 米国のテロはいい。米国の先制攻撃はせいとうだ。
上記同様に、どこに私がそのような主張をしたのか、何日付の何行目の言を根拠に、あなたはそのような<たわごと>を述べているのか、具体的に挙げてください。また、チョムスキーや中村哲氏の著作はかなり読んでいるつもりですが、そこに私が主張する「非戦闘員・市民に対するテロは許せない」という立場を反駁する議論があるなら、その書名とページを具体的にお示し下さい。
>そして、今回の国連テロもその後のテロも、米軍が関与していたということも、言 及されています。国連を、本気でまもらなかったとするなら、その意図をかんがえて みましょう。いままで、なされた米国のシナリオを検証してみれば、真実がどこにあ るか、見当がつきますし、アメリカ製の情報を丸呑みしなくてもいいのですが。
9.11についても「アメリカの関与」説や「見逃し」説はありますが、最初の投稿から述べているのように、「どのような勢力の者が実行したにせよ」(8/23N.K投稿)非戦闘員を対象にしたテロを非難すべきであり、テロを根絶する措置をとっていくべきなのです。あなたは9.11テロのような大量殺人を非難することにも反対なさるのですか?
情報については、テロを否定した立場にたって、必要な措置・政策を考える際に、多面的に検討する必要があることはいうまでもありません。あなたは、真実がどこにあるか見当がつくそうなので、その後のナジャフでのシーア派市民へのテロ、ムンバイ・南ロシアでの市民へのテロの「真実」を是非ご説明下さい。
あなたには馬の耳に念仏かもしれませんが、繰り返しましょう。普通に生活している市民にとって、突然に職場にハイジャック機がつっこんできたり、通学通勤バス・電車で爆弾を破裂させられたり、モスクや教会や病院が血の海になったりすることは「悪」なのです。それは、生活の場がミサイルや劣化ウラン弾の攻撃対象の戦場になったり、核爆発で一瞬で生命を奪われたり、ある日突然に暴力的に異国に拉致されることが「悪」であることと同様です。
人権と生命という国家や政治社会が根源的に守り尊重しなければならない、絶対的価値を剥奪する「悪」を、「反権力」「反帝国主義」などの無内容な空語によって、合理化したり、容認するのは、結局、党派的・イデオロギー(というほど高度なものではなくあなたの述べられていることは情緒的なレベルにとどまりますが)的「敵・味方」論に立っておられるからではないでしょうか。
そのような「敵・味方」論は、結局、全体主義・反民主主義にいきつくことは、他稿で述べたとおりです。「科学的社会主義」党の一員を公言されているあなたが、反社会主義・反人権・女性差別のテロリストやタリバンなどの所業を一部反米右翼たちと同じように美化したり、北朝鮮封建スターリスト政権の国家テロ被害者(家族等)に論証抜きで悪罵を投げつけるのも、その表れと思われます。あなたが言われていることは、結局、米国やイスラエル現政権の主張(「我々は対テロ戦争を行っている」)と合致しているだけでなく、思想的にも同じであることに気がついて頂きたいと思います。