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青年Yくんへ、残暑お見舞い申し上げます

2003/9/3 匿名希望の准看護婦、30代、勤労者

 青年Yくんへ、非常に暑い残暑が続きますが、いかがおすごしでしょうか、お察しします。この「さざなみ通信」で、きみと出会い、激しく議論したことが懐かしく感じます。ある意味では「姉弟けんか」という感じだったかもしれないわね。私の一方的な内容に貴方が真剣に、そして理性的に反論されたこと、いまでも思い出します。きみが不器用ながらも学生運動の先頭に立ち、組織を動かし、さらにはスポーツや学業に一切の手を抜かずに真剣に精進され肉体的にも精神的にも自身を鍛え上げ、充実した日々を過ごされたこと、本当に感心致しました。貴方のような方が、これからの青年運動、そして共産党をつくっていけばいいな、そして、きみの真面目さが多くの方に伝わればいいな、と思います。
 きみが在日同胞の学生さんから良い意味での影響を受けていること、そして、理解をされている事を嬉しく思います。貴方がいうように、在日同胞の方々は本当に勤勉で真面目です。何よりもハルボジやハルモニ(祖父母)、アボジとオモニ(父母)に対しての礼儀を欠かしません。私は中学生のときから在日同胞のオッパとオンニ(兄姉)と出会い、在日同胞の方々と交流をしてきました。
 私が脳外科時代に出会った在日同胞の青年の方は、思い出すだけでも涙が止まりません。短命で夭折した彼は、いつも私を励ましてくれたのです。(もっとも、彼は「自分は弱音は吐かないし挫けない」といっていました)。
 いま、日本では平壌王朝独裁帝政の拉致テロ事件が問題になっています。あれだけ信じていた「将軍様」が、いとも簡単に犯罪行為を認めてしまい、在日同胞の方々は大きな自責と慙愧の念を感じているのです。さらには頭目・蓮池と卑屈な番頭・横田某らが率いるネオナチ集団「救う会」、「ブルーリボン」を中心とする排外的ファシストの戦争煽動と脅迫に晒されているのです。民族衣装のチョゴリすら着られないのです。
 是非、多くの在日同胞の方々と会い、対話をされてください。これからの真の在日同胞と日本国民の友好と親善はあなた方の世代がつくっていくのです。
 私の10歳年下の弟が言うには、「今の学生は悪い意味で現実主義者である。良くも悪くも打算的な所が否めない」と言っています。これが、学生運動の衰退の一つの現われかもしれないわね、。でもYくん、きみは君自身の正義感をしっかりと堅持されてください。それが無いならば、本当にネオナチ集団「救う会」やネオコン集団が跳梁跋扈するような時代になってしまいます。それに、若者、さらには国民が正義感を喪失すればどうなるか、これは世界史を見れば言うに及びません。「一騎当千」これを忘れないでね。
 随分と暑かったり、涼しかったりとヘンな陽気が続きますが、お体には十分お気をつけてくださいね。