素直な感想を寄せていただいてありがとうございます。私は党員になって日が浅いですし、しんぶん赤旗も購読してから4年ほどでしょうか。日曜版は以前から読んでいましたが。ですので、北朝鮮と共産党のかかわりもほとんど、知りません。
あなたのように、民生で苦労したこともありません。もっとも、わたしは、そんなときでも、自らの視点で判断しますから、問題ないとおもいますが。
それにしても、あなたがたは、どうして、北朝鮮よりか否か、共産党はどっちかにしろとか、まるで、ブッシュ式で二者択一をせまるのでしょうか。テロリストを擁護するのか我われの側(テロリスト抹殺)かと、ブッシュは、世界に踏み絵を断行し、戦争をはじめました。
私は、日本人で、共産党員です。中学生の男のこを持つ母親です。仕事は外資系です。アメリカ資本に影響される立場にあります。反米であるわけないでしょう(笑い)。
ですが、こんなことは別にたいしたことではありません。私のアイデンティティーは、私が今日まで生きてきた日々の積み重ねのなかで形成されてきたものです。
党員であろうが、党の視点のおかしさは、最初から、不破、志位さんに直言してきましたし、OOとしてものを言ったことはありません。
あなたが、「一番卑怯なのはここに意見を出さない党員です。北朝鮮のこの議論をおもしろおかしくみているだけなのですか?」といわれていますが、共感です。
最近少し落ちましたが、毎日、900前後のアクセスです。投稿者は1,2%にすぎません。2年3年前のものをよんでみても、かなり、深い内容の方の投稿があります。共産党と戦争、資本主義と戦争など、感銘深いものが多々あります。
たぶん、さざ波を立ち上げられたころより、傾向がかわっているのでは・・・と、私はかってに推測しています。今の右傾化の流れのままに、転向、変質していく方々がふえたであろうことも予測できます。党そのものが、変質しているのですから、当然といえば当然なのですが。
で、私が不思議におもうのは、どうして物事を二つに分けるのかーーということです。ある世論が日本を覆うーー私はそれに対して視点を別の角度から投げかける。すると、たちまち、異端者としてレッテル貼り。この傾向をファシズムと判断するのですが、たとえ、この世論がただしかろうと、正しい理由、根拠があるはずなのに、それを示さず、ただただ、感情論を基盤に反論を糾弾されます。これが、ファシズムでなくてなんなのでしょうか。
世論に右翼がつく。捏造歴史教科書を推進する勢力がからむ。右翼ばりばりの産経新聞が大々キャンペーンをはる。こうした現実を冷静に見れば、自然とわかってくるものがあるのではありませんか。
右翼が、平沢氏が、つくる会が、横田さん等の拉致をただただ、気の毒と人道的側面のみで応援することは、ありえないでしょう。たとえ、共産党でさえ、ありえないとおもいます。そんへんのところを、冷静に、双方が分析すべきとおもっています。
また、KM生さんとは、過去、何回か討論を重ねましたが、確か、北朝鮮の民衆支援の立場でした。私と違うところは、一点、金政権を否定、金政権であるが故、餓死など人道問題を糾弾されている立場だったとおもいます。私はいまでもそうですが、そう、スパッと、きりはなされるものでなく、歴史的、世界各国との関係性のなかで解決していくべきという立場でしたから、私の視点を主張したものです。
ですから、へきるさんがおっしゃる「明らかに違う」立場でないとおもっていますし、実際、北朝鮮の民衆の支援活動には、敬意を表しています。
また、へきるさんの原稿のなかに、北朝鮮は嫌いだとか、テロをするとかいいますが、一国をみるとき、こうした偏見、決めつけはあぶないのではないでしょうか。
テロと一口にいいますが、そのテロの目的ーーは、ただただ、金政権が狂っているということで、処理すべきなのかということです。ラングーン事件も、大韓機事件も、あなたは、ことの詳細をしっていますか。当時、おどろおどろしく、放映されましたが、わたしは、いまだかつて、原因、目的、成果等がわかりません。あれだけの、大きな事件です。複雑なものがあったはずです。専門家にいわせると、一部?韓国の反政府軍が関わっているとか、何か北とは違う組織の関与がとりざたされているとか・・こうした国家がらみのことは、政治ロウンダリングされた情報がわれわれのもとへとどきます。
何回も何回もいいますが、我われの目にする情報は、果たして、その根源はただしいのですか。
我われの目に映る北朝鮮は、どこまで、その実態が正しく、伝えられているでしょうか。
過去の歴史も知らず、知ろうともせず、戦争渦中の北朝鮮の状況も理解できず、「ヒステリックな放送、異常な国民性」とののしり、揶揄するだけの日本人。イラクの悲惨をみて、震え上がっている国の心情をどうしてわからないのでしょうか。よくよく、日本人というのは、勝手な国民性だと、いわざるをえません。
一例をあげます。
私は、横田さんの手記もよんでいます。そのとき思ったことは、「日朝の難しい歴史」に言及された横田さんが、何一つ、その難しい日朝関係に対する視点がないということでした。私はここに、失望し、それまでの好意の一部が減殺されたことを告白します。
そのほかの拉致帰国者の方についてもふれますが、24年前、北に連れて行かれ、その後結婚され、家族がふえています。家族は、ともかく、北で生まれ、そだったのですよね。その北を、罵詈雑言し、糾弾することが、家族の方々をおとしめていることにならないのでしょうか。へギョンさんを、悲しませていることにならないのでしょうか。横田さんは、何もおもわないのでしょうか。不思議です。
私は、5人が家族に拉致を話していないということに、おどろきましたが、ということは、北で生まれた家族は、全く、「無垢な朝鮮人民共和国」の一員として、そだったということです。マインドコントロール下だとか何とかいう前に、それは、こちら側のみかたであって、彼女等にしてみれば、それが自然な北朝鮮ではないでししょうか。
さらに、もう一例、蓮池さんも、池村さんも、「拉致の目的」を、北は遂行したのでしょう。ということは、当然、「国家秘密に関わる仕事」をされていたということになります。
なぜ、そうしたことを、究明されないのですか。拉致の目的が単なる腹いせではないでしょう。日本政府は、5人が、北でどういう仕事、生活をしていたのか、詳細に分析するのが、急務のはずです。5人が24年間、捕虜のような扱いを受けていたならいざしらず、必要として、5人を連れ去り、家族までもうけさせ、北にしてみれば特別待遇で市民権をえさせる。ならば、こうした諸々の事情が、きちんと、検証され、本人の口からも語られることによって、北の意図、本質問題の根っこがみえてくるのではありませんか。
ところが、こうした点が、全くタブーとして、隠蔽され、マインドコントロールがとけている?はずの今、誰も問題にせず、ただただ、家族を帰せ、行方不明者も即返せ、の一点張り。これは、もう、子どものけんかです。
わたしたちは、北朝鮮の真実、餓死問題も含めて、北朝鮮が、何を考えているのか、どうしようとしているのか、きちんと分析し、二度と、拉致のような悲劇を起こさせず、北東アジアの一員として、友好条約を結ぶ方向にかえていくことが重要なのです。
もっとも、日本が、平和裡に解決するのを阻止するのは、米国ですけれど。
日本のメディア、世論はまったく、二重基準です。ブッシュの真似事なのです。小泉が、ブッシュの言葉をオーム返しにしゃべって、戦争をリードしてきたごとく、日本のみなさんも、一斉に右へならえです。
これは、北朝鮮問題のみならず、イラク問題、アフガン問題、すべてにかかわります。米国は、イラク占領がうまくいかず、今回のテロをきっかけに、安保理を動かし、多国籍軍を振り向かせようと画策中です。テロが米軍の意図であるとの説がありますが、あながち、嘘っぱちともいえない理由があります。なぜなら、いままで、米国は、都合がわるくなると、テロを呼び起こし、半分、やらせを演じてきました。国連を故意(あるいは真剣に)にまもらなかったのは、それなりの意図があります。
日本のまた共産党のみなさん、「テロも戦争も」と、どうしてもおっしゃりたいなら、どうか、もっともも巨大な、地球規模の破壊をねらっているテロ国家・米国、そしてイスラエルを根絶してから、北朝鮮、イランの大量破壊兵器に言及しましょう。核については、己の核拡散を公言している(朝日新聞)米国を、まず、徹底糾弾しましょう。そして、このさざ波のみなさんは、そんなに、政治的にものをみ、自粛する必要はないとおもいますよ。ほとんどの方が、身分をあかしていないわけですしね。
これ以上、戦争プロパガンダにのらないように。拉致が今度は、つくられるかも分かりませんよ。戦争勢力にしてみれば、ここは、一挙に突き進みたいところですから。
ただ、これだけはいいたいですが、拉致やテロは、ターゲットの国の協力がなかったら、できないということ。5人の拉致も日本人の関与がまったくなければ、できないということです。アフガンでも、北部同盟という反政府ゲリラがいなければ、戦争は起こせなかったのです。
南には、北と戦争をした本人はもちろんのこと、そのころの米国の戦争政策に頭からそまっているひともいるということです。日本にも、軍国亡霊がいるようにね。日本の場合はこうした亡霊が、運良く、政権党であるので、米国には、まこと、心強いです。
朝日、赤旗は、日・英・米戦争構造の仕組みをつたえています。防衛予算から、その意図がしっかりと、検証できます。
くれぐれも、物事を一面的にみるのは、やめましょう。