拝啓、ご返事ありがとう御座います。
正直、投稿された意見は、支離滅裂で理解し難いというのが一読した感想です。
しかし、さらに失礼を承知で言わせて頂くなら、不誠実な意見だという感じを受けます。
文面から察するに、あなたは相応な北朝鮮に対する情報をお持ちなように見受けられます。さらに、特段の洗脳も受けておられないと思います。
従って、北朝鮮のことは自国の民衆が判断すべきだと結論されていますが、金正日の独裁政権は、そんなことを許さない状況にあることもご存じの筈です。
何故、そんな結論になるのか?
一つは思いこみだと思います。まさか、○壁さん等の言うように、蓮池さんや横田さんが右翼だとは思われないでしょう。(何度も言いますが、左翼では無いです)しかし、その言動が「右翼勢力」に利用されている、と感じられているのでしょう。
何故それに対して、抵抗を感じるのですか? 韓国の民主化運動に対しても、日本としては広範な支援を募ったのでは無いですか? 少なくとも、純粋左翼だけでは無く、中間層の支持も取り込んだのでは無いですか? 只それだけの為に、拉致被害者の為に声を上げないとしたら、何の為の「思想」ですか?
たった一人の人も救えない思想に、万人を救うことなどできはしない、と私は思います。
もう一つは、90年代のソ連・東ヨーロッパの崩壊、中国の資本主義導入という変化に対して、何の新しいイデオロギーも提示できていない、という点を上げたいと思います。これは、あなただけでは無く、私も含めて全員だと思いますが・・・・
現実には、それらの諸国は過去の共産主義体制より現在の方がベターだと認識しているのです。
それらの国々では、共産主義者=保守主義者なのです。
そのような世界では、「左翼思想」も新しい地平を切り開かなければ、人々の信頼を得ること等できないと思います。
具体的には、あなたの論はソ連とアメリカの2国間でしか物を言っていない、すなわち、私には1970年代と何ら変わらない論議に聞こえます。
個人的にヒントとして思うのは、(私も勉強不足で知りませんが)ヨーロッパの社会主義者は、どのような意見を持っているの?という疑問です。第2次大戦後、あまりにもアメリカ依存が強く、それに対抗する思想としてソ連(マルクス)しかなかったということだと、思います。従って、特にヨーロッパの思想が入ってきていない、と思います。(特にドイツは、明治以降敗戦までは、相当な影響を日本に与えたのに、今思いつく名前はギュンターグラスぐらいです・・)
しかし、冷戦構造が壊れた混乱の世界では、明らかに別の理論が必要になると、思います。それは、多分、自然との共生や民族独立と協調、資本家対労働者の図式だけでは無く、価値の多様化、労働資源の再配分、等々を含む思想だと考えます。結局、二元対立の図式だけでは、解決策は出てこないし、逆に北朝鮮のような犯罪国家を認めるという、反人権のおかしなことになってしまう、と思います。
以上、私の立場は「直感」によって、物事に判断することで、「思想」からは束縛されなく、自由でありたい、と思っています。
追伸 まさか、現在の中国へ日本が進軍するなどは突飛な意見でしょう。人民軍は、それ程脆弱な軍隊では無いはずです。清国という封建体制の崩壊に乗じた、第2次大戦前の状況とは隔絶した状況なのは明らかです。
さらに、総連の構成員が本当に労働者階級だとお思いですか。確かに低賃金労働に苦しむ、在日の方がおられるのは事実です。しかし、北朝鮮の親族に潤沢な送金をしたり、組織の中で階級を上昇させている、総連の中核の人員が小資本化階級なのは常識でしょう。
身分制度と階級制度を混同していませんか?(唯物史観)