「明るい共産党をつくる会、30代、失業者」様の提言に対し私の意見を述べます。
1.「北朝鮮と日本の間に万里の長城を築けば、拉致問題は解決される」とは思ってい
ません。しかし、現実は厳しい。最大の理由は、北朝鮮が鎖国政策をとっており、
「北朝鮮人民」の「口」が封じられている現状があること。戦前、日本にも「不敬罪」
というのがあった。天皇批判を口にすれば、すぐ検挙された。北朝鮮では金正日と呼
び捨てにすると、将軍様といわないと、収容所送りになる。戦前の日本と比較すると、
密告がもの凄い。壁に耳あり状態で、本心をいえない、超閉塞社会となっている。こ
のような状況で、「敷居を下げ、交流することは」は有効な手段とはならない。中国
との国交回復とは、この点で状況が全く違う。残念ながら、真の「日朝友好」は、こ
のバリアが崩れた時と言わざるを得ない。
2.拉致問題の最終解決は、政府間の外交で決着しかない。ここまで、こじれて、おか しくしたのは、政府・外務省の「拙攻」にあることは常識化している。密約で処理し ようとしていたのが公になり、国民世論の猛反発にあった。世論の反発は、拉致問題 を契機に、政府・外務省の主体性なき弱腰外交、人権軽視、事なかれ主義等々にうん ざりしたことにあると思う。
3.政党も同罪である。特に社共両党は、納得いく説明をしていない。このままでは、 今度の総選挙で、大敗する可能性大と見る。まだ、相手側が労働党と名乗っている間 に、堂々と批判し、拉致問題の解決と国交回復の筋論を展開するべきだと考える。今 これがもっとも大事。
4.最後に、拉致問題の解決方法ですが、政府・外務省は初戦で失敗している。密約で 処理できる程相手は、甘くない事を知らなかった。残された、独裁者に対する効果的 手段として、短期の経済制裁もやむなしと考える。