戦前・戦後の一時期、日本帝国主義と絶対主義的天皇制にともに命を懸けて戦った韓国・朝鮮の人々、非転向を貫き「在日の星」とまで言われた金天海(ミムチョネ)をはじめとする共産党員たち。そのほとんど全てが、金日成・金正日によって粛清された。
「金日成や金正日にも言わなければならないことは恐れず言った」、「そして在日の中で一番最初に粛清された」と。
スターリンが自分の政敵を皆殺しにしたように、金日成も同じ事をした。社会主義・共産主義とは全く異なる鬼子が社会主義・共産主義の運動の中から生まれ出たのだ。このことの意味するところはいったい何なんだろう? こんなことはマルクス・エンゲルス、レーニンも予想はしなかったと思う。世界の左翼勢力はこのことを理論的にも実践的にも徹底的に明らかにしなければならないと思う。そうしなければこれからの運動は進まないと思う。
他民族を同じ人間とは思わない「植民地主義」との戦い、強欲な「資本家階級」との戦い、「ファシズム」との戦いに大きな力を発揮してきた世界の共産主義運動。その中から全体主義的独裁政権を生み出したことは隠しようのない事実なのだ。スターリン、毛沢東、チャウシェスク、ホーネッカーを生まないためにも、理論的解明が必要だ。
日本共産党は、この問題を避けるのではなく積極的に解明し、新しい理論展開と実践をしなければ、日本国民の支持は得られない。このことを避けているのが今の日本共産党だ。
このサイトでこのような事を申し上げるのはどうかと思うが、一つこれについては、単なる階級闘争論だけでなく、陰謀論的な味方も必要である。米英ソの戦後分割という事である。このような事は北だけではなく、南でも起きている。そして、南北で米ソで安全に暮らしてきた金日成と李承晩が戻ってきたのである。南北ともに抗日運動の主だった指導者は終戦直後にほとんど暗殺されたと見て良い。さらには戦前アジア解放のために戦ってきた指導者が終戦直後、ビルマやインドでも次々に暗殺されたという事だ。狂信的なヒンズー教徒に暗殺されたというが、インド人がガンジーを暗殺し、あそこまで悲惨な形でインドがヒンズーとイスラムに分裂する必然性は本当にあったのだろうか?
何の目的で始められたのかが全く理解しにくい日中戦争、反共のはずの戦時中の参謀本部が何故連合国との和平の仲介役を期待するほどソ連を異様に信頼していたのか?と並んで根本的な解明が求められる。
これは置いといて、やはり北朝鮮の飢餓状態は放置できない。援助物資が軍に回るというが、物資の絶対量が不足して、「拉致被害者の一人でも殺したら戦争だ!」と公言するテロ容認知事の前で軍事的に丸裸になる事はできない。先軍政治というが、実際は日本が経済制裁を続行する事もあって、就職先が軍しかない状況なのではないか? 経済制裁をやればやるほど、先軍政治の度合いは強まるだろう。なんといっても、気になるのは金ヘギョンさんである。北朝鮮で嫌われ者でいじめの対象であるチョッパリの子である事を公言した以上、家族が彼女と一刻も早く会えるようにしたい。嫌われ者のチョッパリが飢餓に苦しむ北朝鮮を救いにくれば彼らはなんと思うだろう? 不況とはいえ、まだまだ日本はモノが有り余っており、ゴミ問題も深刻だが、日本で捨てられている物には使えるものも多いはずだ。産業廃棄物を送れと言っている訳ではないが。