前回書けなかった、食糧援助のことについて。
私はやはり、食糧援助の議論で、がんばれない共産党員さんの意見には矛盾がある
と思います。
まず過去の貴方の投稿では、
今まで全ての物資は国民には届いていないのです。(9月24日付投稿文より)
と、なっています。
投稿文全体の文脈からみても、これは「国民に届いた物資はひとつもない」という
意味ですよね。
けれど、私はそこまで回収(略奪)が徹底しているという情報は、得ていませんで
した。
なので私は、その情報源はどこなのかを尋ねました。
そして10月13日付の投稿文で、がんばれない共産党員さんからの、説明があり
ました。
でもそれは、私が今までテレビニュースの報道などで知っていたことと、ほとんど
変わりがないものでした。
私がお尋ねしたのは、北朝鮮に送られた食料援助の、全部が全部100%回収され
たという情報源についてです。
13日付の、がんばれない共産党員さんの紹介した証言では、援助の何%が回収さ
れたのかがハッキリとしません。
私が「本当に100%回収されたかどうか」を問題にしているのは、何割かでも国
民に届いている可能性がある限り、食糧援助を止めるべきでないと考えているからで
す。
「食糧援助の監視を強化する」ということには、私は賛成です。
監視を強化すればするほど、救われる北朝鮮国民が多くなるからです。
例えば、この前にも韓国からの援助物資が、闇市で高額で取引されているという報
道がありましたが、こういうことを国連で議論して、監視を強化させるということは
非常に有益だと思います。
でも、貴方が言うような、
もしそれが出来なければ、援助はすべきでありません。(9月24日付投稿文より)
という意見には反対です。
厳密には、私は例え100%回収されていても、市場に転売されたり、軍隊の人々
などが食べている…つまりは、北朝鮮国民の口に入る限りは、援助は止めるべきでな
いと考えているのですが。
しかし100%回収されたという確証も無いうちから、援助を停止するのは、それ
以前の問題だと思います。
100%回収されているという確証も無いのに、「援助をすべきでない」というの
は、がんばれない共産党員さんの「北朝鮮国民を救いたい」という思いとは、矛盾し
ないのでしょうか。
どうしても私には、ロシアや中国、そして韓国が北朝鮮を孤立させる政策に熱心で
あるとは、思えません。
日本では、万景望号の取り扱いに見られるように、交易に圧力をかけるような動き
がありますが、それは周辺国との同調的運動でなく、むしろ突出的な動きであるよう
に見えます。
もし日本のみが援助を停止するようなことになっても、事態は膠着するばかりで、
ただ北朝鮮の餓死者ばかりが増えるだけ、という危険性が高いのではないでしょうか。