2003/10/26 寄らば大樹の陰、50代、苦闘するフリーター
私が韓国訪問中に情勢が激変していた。
ほんの些細な闘いからでも、情勢は切り開かれていくものだと言う事を実感している。
それは9/24投稿の「派遣労働者の実態について」に前後して全国各地で派遣労働者、請負労働者、そしてコンビニに勤務する若者達が目覚め始めたと言うことを聞いたからだ。
今や公式統計でも全国400万人にも及び、不定期雇用条件でそれこそ時給700円や800円で自分を安く売らざるを得ない若者達が「やはりこれはおかしいぞ」「これで我慢して俺たちに未来はあるのか」と疑い出したのだ。
既にある地区では個人加盟の可能な「合同労組」、や「ユニオン」に積極的に加盟を申し出る若者が続いていると言う。
時給が若干高いからと、深夜の1人勤務とかで危険に身を晒し精神的な苦痛を強いられているコンビニエンスの若者達も動きだした。
経団連・奥田ビジョンでは労働者の分断化が止めなく進行して行く。
一部エリート、一定の保証のある従順な労働者、そしてその下の圧倒的な短期や不定期な契約で、何時でも資本が思い通りに首を切れる労働者という構図、本来労働者は絶対こんなピラミッドの形成を許してはならないのだ。
だが現実には連合、そして全労連は、このあきれるくらいのゆがみを「雇用確保」の名の下に反対もせず黙認して来た、その結果、更に資本・政府の失敗を労働者が全てかぶらされて、リストラ、首切り、大幅賃下げ、労働条件改悪がどんどん進むと言う今の状況が形成されて来たのだ。
この若者の決起は本当に些細な、しかし本質的な疑問からだと言う。
「1人でも、誰でも、何時でも、労働組合をつくれるし入れる」と書かれたビラを手にしたことが、この決起のきっかけとなったらしい。
既存の労働組合はそんなことはしない、見てみぬふりをしているのがせいぜいである。
この決起はまだほんの「蟻の一穴」かもしれない、だが可能性は十分にある、そもそも対象者が連合の過半数を上回るし、「オヤジ嫌い」の若者の決起だからこそ力強いのだ。
アメリカでは貧富の差がますます拡大し、底辺労働者はそれこそ夫婦共稼ぎでも夜にアルバイトを複数こなさないと満足にメシが食えないという。
ヒスパニック系や白人の一部はどん底の生活状態にあるという。
これが世界に冠たる帝国主義大国の「真実」である。
今回小泉はブッシュの要請に応じて、イラクの復興支援として1650億円の血税の支出を決定した、
イラクの復興に当たる企業は殆どがアメリカの企業、それもブッシュやチェイニーの関連企業だという。
かつて湾岸戦争時国際貢献として支出された130億ドルは大半がアメリカの軍需産業に回された、歴史は2度繰り返されるのか。
もう御免である、イラクに自衛隊を送ることも、復興支援金を送ることも反対しよう!
そしてこのサイトを見ている労働者は、不当な労働条件で働く派遣や請負の労働者に、積極的に声をかけ支援してほしい。
彼らは間違いなく現在の日本を支えている底辺の労働者なのだ、組合に入れるなら加入のために援助してほしい。
兎も角、現状を変えなければ私たち労働者の未来はないのだからー。
蟻の一穴を全国各地に作ろう!