2003/10/26 長壁満子、40代、金融
冷夏も通り過ぎ、もはや秋、といっても、晩秋のようなつめたさを感じます。世間では、わたしも皆さんも予見したように、攻撃的・むごい事件の連続です。こどもを親が虐待なんてこともあり、先日は4ヶ月の赤ちゃんをたたきつけて殺すなんて父親も登場です。
「経済殺戮機」の稼動エンジンはますますもって、激しく強固になりつつあります。この緊張をさらに推し進めて、ある日、ぷっつんときれるまえに、何がまちうけているか、さすがの大歩さまも、ほんの少しはおわかりですか。あるいは、まだ、お分かりにならないフリをなさいますか。
さて、過去にいくつか、質問をいただきました。
すぐ対応できなかったのは、多忙なせいもありましたし、私の中で優先順位もあり、また、直接こたえなくても、他の投稿に関連して、答えを見つけていただける類のものだと、かってに判断したこともあります。
すべてに応えることはできませんが、なかで、優先するものについてだけ、大雑把に言及します。主に、他のみなさんにも、心しておいて頂きたい部分でもあります。
一、自衛隊募集の件
あなたは、確かめられたのですか。
18歳のこどもを持つ親に、質問してみましたか。
あなたは、いったい、どこにお住まいですか。あなたの地域は、自衛隊募集がなくて、私の住む地域だけがああるのでしょうか。私は東京ですから、もしや、あの名高い戦争都知事の管轄ですから、特別の配慮かもわかりません。
また、たとえ、あなたが、情報を知る境遇にいなくても、私が何をいわんとしているか、その本質を想像・理解してくさいませんか。
自衛隊の状況、戦場さながらの生々しい訓練もしないで、戦争に出すなど、自衛隊という組織は、それほど、ちゃらんぽらんなのですか。私は、確かに、この件は、「そうであろう」という私の推測です。ちらっと、読み物で読んだ程度の情報をもとに、判断しています。
また、中学では(たぶん、小学・高校も)、総合学習といった時間があります。うちのこどもの学校では、優秀な先生方がいらっしゃいますので、そんなことはありませんが、全国における学校の半数が、独自性をとりやめ、半数が自衛隊学習を取り入れているとのことが、しんぶん赤旗にのっていました。一年ほどの新聞にも、神戸大学で、自衛隊の施設見学などをスクープしていました。もちろん、批判的にです。大歩さまは、赤旗をお読みになっていないのでしょうか。
大歩さまは、自衛隊募集の件でも、私を「うそつき」といわれますが、そうした断言はいったい、どこからの情報を検証されていわれているのでしょうか。
慇懃無礼というか、ことば使いは丁寧ですが、あなたの、さざ波での態度は、まことに、疑問をかんじます。
二、「自衛隊・原発等にかかわる人々を非難するな」について
原発を批判すれば、原子力発電所に従事する労働者すべてを誹謗中傷するものだと?
自衛隊の現状に言及すれば、これまた自衛隊員をおとしめていることだと?
こうした低レベルな思考方法を、私は「ゆで蛙思考」と、レッテル貼りさせていただいているのです。
私は、かつて、日本の生保にいました。この間、バブル崩壊に翻弄される金融・生保の在り様を、その裏側を、じっくりとみさせていただきました。部長や支社長に、私は、自分の疑問をぶつけました。組合でも、意見をのべました。素晴らしい上司もまた、ほんの一握りはいましたが、おおかたは、組織温存・事なかれ主義の上に胡坐をかいていました。護送船団方式にのっとった、企業ゆでがえるばかりでした。 大歩さま、私は、自分の所属いかんに関わらず、納得できないものは納得できない、たとえ、自分の生活が犠牲になろうと、ぎりぎりまで、意義申立てをします。自分に不利かどうかで、判断しません。
今、現在でさえ、ことあるごとに反戦を訴え、職場の日本社長にも、ブッシュ政権の批判をしました。アフガン攻撃直後のときでした。私は、未曾有の自社商品PRより、反戦広告一回でも、広告したほうが、よほど、将来性があるとおもっています。軍産複合体でない限り、軍需産業関連でないかぎり、戦争はビジネス社会でも、大損害です。ちなみに、戦争は保険適用はされません。
わたしにとっては、大義が優先されます。会社の売り上げでなく、人の命・心の破壊か生産かで私は、うごきます。
大歩さま、ほんとうに、もう少し、おおきな視野をもってください。あなたが、仮に、自衛隊サイドにいらしたとするなら、劣化ウラン汚染のすさまじさ、大義なき戦争で米兵がどんんなことをしているか、しってください。日本の軟な情報さえも入手されていないあなたでは、大変なことかもわかりませんが、いつまでも井の中の蛙でいていいわけがありません。阿修羅戦争掲示板には、良質な情報が満載されています。大歩さんは、自衛隊諸君がかわいければ、イラク派兵をやめさせてください。戦争好きな都知事を説得して、心をいれかえさせてください。それこそ、あなたの生活・命にかえてでも。
三、ちょこ&みいたの件
あなたは何がおっしゃりたいのですか。
まるで、ひとの原稿をチェック・検閲なさっているかのようですね。ちょこ&みいたが仮に、わたしの息子であったなら、どうだというのですか。あるいは、私の知人の息子であったなら、どうだというのでしょう。接触・交流があれば、はなしあいのなかで、同じような例を主題にしてはなすこともあれば、思考方法や価値観も共有するかもしれません。同じ家族でも、価値観は180度違うこともあれば、非常ににかよってくることもあります。ましてや、機械がおなじであれば、動作いかんで、インプットされたものの延長になるでしょう。
いったい、あなたは、ここさざ波に、何をしにきていらっしゃるのでしょうか。私には、公安のスパイかと勘ぐりたくもなります。
共産党の敵、小林多喜二の敵サイドの方だとしたなら、さざ波で掲載されることはありえないでしょうが。身分証をだすわけではないのですから、ほんとのところはわかりませんね。公安に関していえば、戦前からの思想調査、反共理念のもと、高待遇で国民の血税をむしりとっている(笑い)ようですね。しんぶん赤旗にその事情がかかれておりました。戦前の今こそ、フル回転しているのでしょう。どなたかが、戦争ではないなどと、これまた、ゆでがえる論をふりまいていましたが、戦争にたいする認識があまりに、稚拙。一部のひとの脳天気ぶりは、こちらがはずかしくなります。
天邪鬼さんの見事な切実感あふれる戦争論は、今の状況を正確に分析、現在進行形で検証され、警鐘をならしています。「命をかけての」発言だと思います。深く深く同意します。
大樹の陰さんは、「日の丸・君が代」の戦前教育の動きと、共産党の欺瞞・日和を的確についています。先日も、社民党系のかたから都議会傍聴の案内がありましたが、着々と軍国教育はすすんでいます。今までは、君が代を歌う自由も歌わない自由もあったそうですが、今後は、教師自ら生徒に見本を示すべく、起立は勿論、大きな口をあけて、うたうことが要請され、違反したものは、首切りがまっているということになります。
教育・経済・司法・・・すべて、すべて、戦時下にあるということを、生活と命の破壊がぱっくりと口を開けてまちかまえているのだということを、どうか、感じてください。
最後に、あらゆる情報も、集会も、私達に触れやすいものは、企業系メディアが主流をなしているということ。脱北者の言説は、北から逃げてきた人の立場でものをいっているということ、亡命した金政権幹部の発言も、そのときから金政権と対立状態にあるのですから、金正日に生き延びてもらうことは即、対立する自分にとって都合がわるいということはあきらかです。北の民衆と地道な力をあわせて、北朝鮮を民主化するより、日本の北朝鮮バッシングに乗じてたほうが、つごうがいい。朝鮮戦争になっても、家族身内は北にいないのですから。こんなことはあたりまえですよね。わたしたちは、それぞれの立場・背後関係そういったものを冷静にみなければならないのです。
ともかく、大歩さま、私は、あなたにこれ以上、レベルの低すぎる議論をするつもりはありません。今後、私に対する疑問・質問がありましたら、一度ご自分で、きちんと調べてから、本音で意見をのべてください。
もっとも、戦争が始まっているという認識をいつまでももてないレベルの方に、これ以上は限界です。