「労働者階級はいつか、かならずこの資本主義を打倒し資本家階級から民主主義を奪い取り労働者階級のものにする。それが社会主義革命で労働者階級の独裁の国家である」として、貴兄は昔の夢を未だに見ている。社会主義社会建設は完全に失敗し、今、あるべきモデルがこの世に存在しない。
ソ連型の社会主義は完全に終わったのです。蓋を開けてみると、人民抑圧は、旧社会主義が遥かに凌駕していることがはっきりした。北朝鮮は、その最後の残党的存在になっている。
独裁を支えているのは人民であると貴兄は言い、「戦前の天皇制と言う独裁も日本国民が天皇制を支えてきたのである」と言っている。無茶苦茶な論理である。「国民」の多くは、死を賭して闘ってきたのです。
同列の言い方として、「金正日の独裁は北朝鮮の人間が考える問題である」としている。貴兄は無責任すぎる。
「北朝鮮の人間」は数えきれないほど、飢え死にを強いられている。日本及び日本国民が全く関与の外にあるならば一里あるが、帰国船に乗ったのは、日本で生まれ育った人間であり、帰国船に乗ったばかりに、塗炭の苦しみをなめ、日本にいる親族も今尚、悲しみと絶望の中にいるのである。「手を突っ込んで引っ掻き回したくなければ」一人でも二人でも、親身になって相談にのってあげたらどうです。それが責任の履行というものです。