ecologosさんが選挙協力について書かれていることを興味深く拝読しました。ところでecologosさんは
>N.K.さんは「観念」の世界で「無差別テロを非難すべきである」と理念を主張する ことで、対テロ戦争を助長するという「意図しない」「実践」をもたらします。
と書かれています。私の主張はもちろん理念・原理に依拠していますが、その現実政治における具体的な意味が、理念・原理に照らして重大であるからこそ、市民や非戦闘員へのテロを問題にしているのです。
無差別テロが世界各地における現実の政治状況を悪化させている「実践的意味」に目をつぶることこそ、観念的でしょう。「無差別テロを非難することが対テロ戦争を助長する」という主張は、具体的な政治状況を無視して観念的な対立構図をもとに展開されていませんか。諸民族・諸宗教・諸国民の対立を煽り、反戦運動・解放運動を妨げ「憎悪と報復の連鎖」という仮構を現実化させている現実の要因の一つこそ無差別テロではありませんか。無差別テロを非難するパレスチナ自治政府も対テロ戦争を助長しているのでしょうか。
さらに、「米帝対テロ組織」というような政治主義は、単にテロをめぐる見方にとどまらず、ecologosさんが問題にされている、日本の政治においてこそ、大きな克服課題としてあるとも思うのですが・・・。