まず、共産党の政策への支持と、共産党議席の(わずかな)増加と、共産党の政策の実現は、「実践的」に別物だということを、冷静に見極めることが大事です。
共産党にとって現実的で、世界と日本にとって必然的な選択肢は、二つしかないでしょう。最善は、長壁さんが提唱されるように、(天木氏のような)強力な無所属候補に譲ること。次善は、危なっかしいが政策協定で縛れる可能性のある民主に譲ることです。後者は以前に書いた「綱渡り政策」の一つといえます。
>だいたい、選挙で政党が候補者をたて政策を掲げて有権者の支持を争うのは当然のことです。それを「他党の足を引っ張る」「自民党政権存続に手を貸す」などというのは、自らが思い描く「政権選択」選挙の鋳型に現実を無理やりあてはめ、それに合わない政党の存在を根本から否定する暴論です。(9月28日付赤旗)
明るい会さんが紹介された記事ですが、「当然」とはいえません。イラク派兵阻止という政策・大義が実現されることが当然なのです。共産党の存在意義は、その政策への支持を実現につなげる実践にあります。
現在の状況は、思想の不確かな政党でもそれを「実践的に取り込む」戦略が求められる段階にあると思います。民主を政策協定で縛ることは可能でしょう。
共産・社民への支持拡大が見込めない、民主を改心させることができないとなれば、選挙協力プラス政策協定という実践しかないのではないか。
創憲や「イラク主権」の要請に基づく多国籍軍派遣の是認を言い出した民主ですが、そこで、共産・社民が民主に距離を置き対立するのではなく、少なくとも社民にたいしては選挙協力を申し入れている民主にたいし、積極的に縛りにかけることにでなければ、大義は実現できないでしょう。
劣化ウラン弾で被爆する自衛隊員の補償はどうするのか、責任は取れるのか?わずか130tのイラク支援物資を積載量わずか19tのC130で空輸する見せかけPKOをアメリカに要請されて続けるのか?アメリカの自己演出による世界情勢に対応するため、つまり本質的にアメリカ追随を動機として改憲策動をたくらんでるようだが、情報操作・戦争利権で成り立つ戦争をしかけるブッシュ・アメリカ言いなりへの批判はウソなのか?
以上は、すでにメディアによって明らかにされた情報で追求可能なのですが、共産・社民ともに甘いのです。これらを(公開討論会で)民主に突きつけて、譲歩を引き出すことは可能です。
ともかく、時間がありませんが、まずわたしは優先的に、党や新人候補者に、有力無所属候補に道を譲るよう訴えるつもりです。すでに一人の共産候補者にお願いしたところです。
皆さんも、立候補してもらいたい人がいれば、要請してみてください。