ウナギ犬さんの「国民がスポンサー」に関して素朴な感想を。
キャッチコピーとしては、「国民が主人公」よりも断然優っていることは間違いありません。でも、重要なのは、そのキャッチコピーを利用する側がそういう意識を持っているかどうかです。果して、共産党は「国民がスポンサー」だと思っているのでしょうか?
共産党の収入の大半は事業収入です(2001年の収支報告では85.1%)。これって、要するに「自力で稼いでいる」っていう事でしょう? 8割以上が個人献金なら「国民に養われている」という意識が強く働くでしょうが、事業収入ではせいぜい「お客さんに養われている」という意識がやっとだと思います。否、そんな意識も存在するかどうか・・・。
「うちの商品を買っていただけるなんてありがたい話」という考えの企業なら、「お客さんに養われている」という意識が当然生まれてきます。では、「うちの商品は品質が良いから売れるべきなのだ。そうならないのは見る目のない客ばかりだからだ」という考えなら・・・。残念ながら、共産党の意識は後者です。そして、お客(=国民)は決して莫迦ではありません。共産党の党勢が伸びない決定的な理由はここにあります。
あともう1つ。
「主権在民」という見地に立てば、「国民がスポンサー」ではなく「国民が主人公」の方が正しいと思います。重要なのは「人民(=スポンサー)のための政治」ではなく「人民(=主人公)による政治」ですから。