返事が大変遅れて申し訳ありません。
さて、一連のテロ論議で私はテロ容認・否定といった理念(観念)を論じたかったのでもなく、それらを語る「資格」(さつきさん)のあるなしを云々するつもりでもありませんでした。あくまでも、テロ非当事者(小泉支持を通じたブッシュらの対テロ戦争賛同者・間接的実行者)の私たち日本人の言説がもたらす実践的効果についてです。
この現代日本で、私や皆さんがテロを仮に賛美したところで、テロを助長するようなことはないでしょう。日本人が同調するはずもなく、パレスチナにも声は届きません。
逆に、(無差別)テロ非難が盛り上がることでテロが収まるはずもなく、それどころか、思考停止した日本人は易々とブッシュの対テロ戦争の構図に取り込まれてしまうでしょう。ただ、アメリカ・イスラエル批判を欠かさないマハティールなどの呼びかけなら、多少効果があるのかもしれません。
私たち日本人が日本でテロ否定という頭の中の理念を素直に言葉に表現してみても意味がないどころか、対テロ戦争の宣伝に組するのが落ちでしょう。
私たちにできる実践は言論しかありませんから、少なくとも対テロ戦争に加担しないようにしましょう、ということです。
パレスチナ側のテロはやはり人間の避けがたい本質というしかなく、対テロ戦争の口実になる実践的意味しかないと批判しても詮無いことだと思います。