いよいよ特別国会が開かれ、小泉氏が首相に選ばれました。今後の国会の展開に関し、衆議院では共産党と社民党を足しても総議席の1割にも届きません。社民党の土井氏が党首を辞任して後、民主党への合流をめざした動きが強まるもの、と考えられます。そうすると、新自民党(旧保守新党を併呑)・公明党の連立政権側は、民主党(+社民党)との協議のみで国会運営を進め、共産党はそもそも排除される形が考えられます。つまり、1980年代後半から1990年代前半の時期の「共産党を除く」国会運営となる可能性が高いです。
これは、共産党にとっては、願ったりかなったり、かもしれません。というのは、共産党はこの総選挙前から「野党らしい野党」宣言をしていたのですから。与党や巨大な「野党」から相手にされない、「野党らしい野党」としての活躍ぶりが今後の有権者の注目を得られるか、それが問われるのです。