先日の私の投稿に対して50代のまーしーさんという方から「ひどい!受け入れ難い」
という反論をいただいた。支持者であっても党に対してそう望むならそうすればいい
であろう。そういう支持者に囲まれて党は消滅への坂道を下り続けるのだと思う。
それより私はまーしーさんの疑問「どうして世界の共産党はレーニンスターリン的に
なるのか?」に私なりに答えておきたいと思う。
答えというよりその設問が間違っている。「共産主義(党)はレーニンスターリン的
であったから共産主義(党)であったのである。
より正確には「現存した(する)共産党はすべてレーニンスターリン的であったから
こそ共産党足りえた」のである。
そしてそれは世界史の流れとして消滅するに至ったのである。日本共産党も国際共産
党(コミンテルン)の日本支部としてまさに「レーニンスターリン的党」として出発
して(加藤哲郎氏の新たな党史研究はありますが)今日まで存在し続けているのであ
る。そして「レーニンスターリン的党」であるからこそ日本共産党も世界史的流れの
中でやがて消滅するのである。
ベルリンの壁崩壊そしてソ連消滅以来日本共産党に対しても党内外でこのような状況
下での「党変革の必要性」が多くの方から指摘されたが共産党は「冷戦の終焉」さえ
認めることも無く今日に至り、よって何故自らが「世界史的流れで生まれ消滅するか
もわからないまま」今日の状況を迎えているのである。自らの存在の基盤が足元から
崩れ始めていることが認識できなければ「党変革」が不可能なのはもちろんやがてそ
の存在が無くなるのは自明の理というものであろう。
まーしーさんどうかこの現実、世界史の流れを直視してください。
あなたの30年の疑問の答えはあなたの設問自体の中にあることにすぐに気がつかれ
るはずです。
私は共産党の「解党」と「民主的憲法改正」運動の創設こそ共産党の「正の遺産」の
継承が可能な道であると思っている。また「絶対護憲」を主張したい勢力は少なくと
とも「社民党」との「合体・協力」をしなければ国民に対する政治勢力としての責務
は果たせないであろうしそうでなければそれはセクト主義の最たるものであろう。
共産党はそのようないくつかのグループに分かれ同じ主張をもつ他の政治グループの
中に統合・吸収される歴史的時期に今来ているのだと思う。これこそが国際共産主義
運動の日本でも終焉過程でありその「正の遺産」の最も有効な継承方法だと私は思っ
ている。
もちろん現在の共産党から「民主的憲法改正グループ」が生まれる可能性はゼロであ
ろう。1にも2にも「共産主義の歴史的終焉」を正しく認識しなければ始まらないの
である。そのためにも党内での自由闊達な意見表明と論争が保証されなければならな
い。少なくとも党幹部はそれだけは今このときにも考え方を改めなければただ根腐れ
立ち枯れて消滅するだけである。共産党が何らかの「正の遺産」を残したいなら党幹
部は最低それだけの決断はしなければならない歴史的時期に今来ているのである。