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いまの共産党は、歌を忘れたカナリヤ

2003/11/23 大橋 一也、50代、工場労働者

今日NHK衛星放送で22時から放送された
「チャベス政権・クーデターの裏側」
ベネズエラ・クーデターの裏側◇ベネズエラで起きたクーデターの裏側を貴重な映像とともに伝える。大統領のウゴ・チャベス氏は1998年、貧困層の圧倒的な支持を得て選出された。石油資源が豊富な同国では財界人が強い力を持ち、国民の貧富の差は著しい。大統領は富の公平な分配を呼び掛け急進的な改革を実行したが、富裕層が反発。昨年4月、大統領が国営会社の人事に介入したことから、経済界と軍の上層部が共謀してクーデターを起こした。大統領は身柄を拘束され、反チャベス派による暫定政府が発足したが、国民の大規模なデモに後押しされた警護隊が大統領官邸を奪還。暫定政府はわずか2日で解体され、チャベス氏は大統領に返り咲いた。 http://tv.yahoo.co.jp/bin/search?id=3533294&area=tokyo

はとても感動を受けるドキュメンタリーでした。社会主義的政権がいかに反動勢力によって攻撃されるか、番組を見ながら、かってのチリのアジェンデ政権の崩壊の日を思い起こしていました。ここでもアメリカのCIAの影がささやかれましたが、ベネズエラでもやはり同じでした。何よりも注目したのは社会主義的政権というのは八方美人ではないということ、富裕な資本家やその取り巻きのメディアなどからは反発されクーデターさえ起こされるが、一方で貧しい労働者からは命を捧げられるほどの強い支持を得られるのだということ。

富者から貧困者へ富を移行するという「革命」の実行を訴えない政党など、貧しい労働者からは支持されないでしょう。

いまの日本共産党は「革命」を歌わない「歌を忘れたカナリヤ」のような存在であると思います。

これでは労働者の支持は得られない。たとえアジェンデ政権のように反革命で倒される恐れがあるとしても、社会主義革命の実行を訴えない共産党などに魅力はない。どうせつぶれるなら、つぶれる前に、だめもとでいいから、もう一度社会主義の原点に立ち返ってもらいたい。闘って死ぬのはみんな本望でしょうから、共産党が先頭に立って命を懸けた闘いを起こせばきっとみんな付いていくはずです。余計ながら9月11日というのはアジェンデ政権崩壊の日でもあるんですね。